厳しい暑さのぶり返し
一旦涼しくなった後に訪れる真夏日
老いた身体にはかなりこたえる
まだ夏は終わっていない
園から帰ってきて
エアコンの効いたリビングのソファ
横に並んで座り
夕方のEテレ幼児番組を
一緒に観ていたその時…
ハーフパンツを履いた僕の脚に
宙に浮いた短い脚を絡めてきた初孫くん…
ふくらはぎを擦るような仕草に
思わずハッとした
意識しての行為なのか
無意識のままそうしてるのか
テレビの画面に視線を向けたまま…
甘えてる?
のかもしれない…
ジジイにか?
僕のこと
誰だかちゃんと分かってるのだろうか?
自分にとって何者なのか…
あと2ヶ月で満2歳
まだまともに喋れず…
そんな素肌の脚の絡み…
ハッとしたあと
想い出さずにはいられなくて…
もうすっかり
遠くなってしまったあの頃
どうして
恋に落ちてしまったのか
まるでウブな少年のように
年甲斐もなく…
初めて
彼女が脚を絡めてきたとき
細いのに柔らかなふくらはぎと太ももの
奔放な動きにハッとさせられ…
堰き止めていた感情が
止めようもないほどの勢いで…
やがて
気が狂うほど夢中になり…
息が出来ないほど
深く溺れながら
壊れていった
本当にそんなことがあったのか
いまは信じられないほど遠くなった
時間だけじゃなく
想いもまた…
遠くなりすぎて
あれは夢だったのじゃないかと
そんな風にすら思えるのは…
老いとの綱引きに
負けつつあるからだろうか…
(とっくに負けてるか?)
8月の月間ランニング距離
やっとのことで200キロ超
暑さに弱いだけでなく
アチコチ調子が悪い中で
なんとか辿り着いた目標距離
9月に入っても
短い距離なら毎日でも走れるからと
7キロコースをベースに走ってるけど…
この7キロコースも結構なアップダウン
特に中盤あたりで1キロほど続く
きつい上り坂にさしかかると
途端にスピードが落ち息が上がる
もともと
坂道は上りであろうと下りであろうと
大の苦手だ
ただでさえ動かない足首や膝だから
坂道への応用というものがきかない
それに加え
ここへきて長引いてる股関節痛
タイムは段々落ちていく
もうマラソン大会で
まともなタイムでは走れないかもしれない
フルであろうとハーフであろうと…
もう少し涼しくなれば
去年までのように20キロや30キロ
平気で走れるようになるだろうか?
チームのメンバーは
慰めてくれるけど…
老いとの綱引き
もう勝ち目がなさそうな…
今週末はエントリーしなかったウルトラ
いまは100キロなんてとても…
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