5月20日、仕事を終えてからそのまま佐世保に車を走らせた。
翌日(21日)が私の公休日なので、実家に泊まる為だ。
母に認知症の兆候が出てから、休みの前日はなるべく実家に泊まるようにしている。
母が、かつての母ではなくなっていく。
足が衰え、歩くことはおろか、立ち上がることも困難になってきた。
服を着替えることも難しくなった。
食べ物をこぼす。
同じ事を何度も言う。
10秒前のことはもう忘れている……
5月13日付のブログで、そよかぜさんが、樋口了一さんの「手紙~親愛なる子供たちへ~」という歌を紹介していた。
この歌を聴いていると、胸にグッとくるものがある。
【YAHOO!動画】 (←クリック)
【YouTube】 (←クリック)
5月13日に発表されたオリコンデーリーランキング(11日付)では、この曲が初の1位を獲得している。
2008年10月の発売以来、202日目の快挙達成だとか。
派手さはないが、胸に沁みる一曲だ。
現在、親の介護をしている人たちにとっては、励みになる曲ではないかと思う。
佐世保からの帰り、私にとっての故郷の山「隠居岳」に登った。
ヤマツツジの開花状況が気になったからだ。
今年はどの花も開花が早い。
隠居岳のヤマツツジは例年5月下旬から6月上旬が見頃なのだが、今年はもう少し早いのではないかと思ったのだ。
隠居岳は、私が卒業した小学校の校歌の歌詞にも出てくる懐かしい山。
小学、中学、高校と、遠足で登る山は烏帽子岳だったが、一人で登る山は、決まってこの隠居岳だった。
嬉しい時、悔しい時、哀しい時、淋しい時……何かにつけよく登った。
隠居岳は、私のすべてを知っている山だ。
そして、隠居岳のすべてが、私の好きな場所だ。
ウォーカーズパークから少し登った所に、展望台がある。
ここからは、近くの海が見える。
海を見ることができる山って、素敵だと思う。
杉の植林帯に入ると、タツナミソウが群れ咲いていた。
スイカズラの花も咲いている。
この時期、エゴノキの白い花は本当に美しい。
そして、ヤマツツジ。
道標に「ツツジ園」と書かれているので、人の手で植えられたツツジと思っている人が多いようだが、ここのヤマツツジはすべて自生である。
4万本はあると言われている。
で、開花状況はというと……
おっ、もうけっこう咲いている。
この写真を見ると満開のように見えるかもしれないが、これは花がたくさん写る角度を選んで撮っている為で、実際は5分咲き程度だった。
でも、場所によっては、こんな所も……
真っ赤なヤマツツジは、妖しげで艶めかしい。
隠居岳のヤマツツジに満足し、今度は黒髪山系に車を走らせる。
某駐車場に車を駐め、一気に駆け上がる。
そして、私の好きなこの場所へ。
ここで、テルモスに入れてきた珈琲を飲む。
至福のひととき。
平日の、しかも今にも泣き出しそうな空模様の日に、山に登る人は少ない。
隠居岳でも、黒髪山系でも、誰にも会わなかった。
下山し、車に乗ると、雨が降ってきた。
フロントガラスを叩く激しい雨だった。
私の好きなあの場所も、今頃は濡れそぼっていることだろう。
翌日(21日)が私の公休日なので、実家に泊まる為だ。
母に認知症の兆候が出てから、休みの前日はなるべく実家に泊まるようにしている。
母が、かつての母ではなくなっていく。
足が衰え、歩くことはおろか、立ち上がることも困難になってきた。
服を着替えることも難しくなった。
食べ物をこぼす。
同じ事を何度も言う。
10秒前のことはもう忘れている……
5月13日付のブログで、そよかぜさんが、樋口了一さんの「手紙~親愛なる子供たちへ~」という歌を紹介していた。
この歌を聴いていると、胸にグッとくるものがある。
【YAHOO!動画】 (←クリック)
【YouTube】 (←クリック)
5月13日に発表されたオリコンデーリーランキング(11日付)では、この曲が初の1位を獲得している。
2008年10月の発売以来、202日目の快挙達成だとか。
派手さはないが、胸に沁みる一曲だ。
現在、親の介護をしている人たちにとっては、励みになる曲ではないかと思う。
佐世保からの帰り、私にとっての故郷の山「隠居岳」に登った。
ヤマツツジの開花状況が気になったからだ。
今年はどの花も開花が早い。
隠居岳のヤマツツジは例年5月下旬から6月上旬が見頃なのだが、今年はもう少し早いのではないかと思ったのだ。
隠居岳は、私が卒業した小学校の校歌の歌詞にも出てくる懐かしい山。
小学、中学、高校と、遠足で登る山は烏帽子岳だったが、一人で登る山は、決まってこの隠居岳だった。
嬉しい時、悔しい時、哀しい時、淋しい時……何かにつけよく登った。
隠居岳は、私のすべてを知っている山だ。
そして、隠居岳のすべてが、私の好きな場所だ。
ウォーカーズパークから少し登った所に、展望台がある。
ここからは、近くの海が見える。
海を見ることができる山って、素敵だと思う。
杉の植林帯に入ると、タツナミソウが群れ咲いていた。
スイカズラの花も咲いている。
この時期、エゴノキの白い花は本当に美しい。
そして、ヤマツツジ。
道標に「ツツジ園」と書かれているので、人の手で植えられたツツジと思っている人が多いようだが、ここのヤマツツジはすべて自生である。
4万本はあると言われている。
で、開花状況はというと……
おっ、もうけっこう咲いている。
この写真を見ると満開のように見えるかもしれないが、これは花がたくさん写る角度を選んで撮っている為で、実際は5分咲き程度だった。
でも、場所によっては、こんな所も……
真っ赤なヤマツツジは、妖しげで艶めかしい。
隠居岳のヤマツツジに満足し、今度は黒髪山系に車を走らせる。
某駐車場に車を駐め、一気に駆け上がる。
そして、私の好きなこの場所へ。
ここで、テルモスに入れてきた珈琲を飲む。
至福のひととき。
平日の、しかも今にも泣き出しそうな空模様の日に、山に登る人は少ない。
隠居岳でも、黒髪山系でも、誰にも会わなかった。
下山し、車に乗ると、雨が降ってきた。
フロントガラスを叩く激しい雨だった。
私の好きなあの場所も、今頃は濡れそぼっていることだろう。
>さて、今日は映画か山か?と思いながら訪問したら
>この記事中の歌を後で聴こうと思いながらそのままでした。
>今聴いてみました。。。
8分37秒の長い曲ですが、じっくり聴くと、心に響く素晴らしい歌でしょう
>介護という言葉が敏感なこの頃、タクさんが毎週お母さんの介護に通われているのが立派です。うちの夫にもその爪の垢でも・・と思います(笑)
いえいえ、私も休みの前日にたまに帰っているだけで、介護と言えるほどのことはしていません。
お恥ずかしい。
>この歌を聞きながら、介護する立場、将来はされる立場、両方で考えながら・・ラストの詩は母親の愛情が伺えて胸が詰まります。
私も今、母から最後の教育をしてもらっているような気がしています。
老いていくとはどういうことなのか……
本を読んだり、話を聞いただけでは分からないことを、身をもって教えてもらっているような……
>でも・・
>私は子供には自分の介護をさせたくないです。欲を言うなら介護を受けずにポックリ逝きたい・・・。こんな事を言う者に限ってしっかりお世話掛けるんでしょうね・・。
そうなんですよ。
私の母も、昔はよく言ってました。
「子供の世話にはならない」と。(笑)
誰もが老いたら、誰かの世話になります。
だから、むしろ、子供には、今のうちからしっかり言っていた方がイイですよ。
「年老いて認知症になったら、しっかり面倒みてよね」と。
私は子ども達に常々そう言ってます。
お久しぶりです
祖母山の山小屋でお会いして以来ですね。
『フレディの遺言』、本当に良い本でした。
老いて、去っていく者からのメッセージ。
しかと受けとめました。
私の母は86歳になります。
しっかり者だった母が、段々と子供に還っていくのを見るのは辛いですが、「老い」というものを母から教えてもらっているような気もしています。
母親の役目として、私たち子供に最後の教育をしているのかもしれません。
祖母山の山小屋で、ひまわり2さんは、黒髪山に咲くあの花を見たいと仰ってましたよね。
あの花……もう咲いていますよ。
早く、早く
また、どこかの山でお会いしましょう
この記事中の歌を後で聴こうと思いながらそのままでした。
今聴いてみました。。。
介護という言葉が敏感なこの頃、タクさんが毎週お母さんの介護に通われているのが立派です。うちの夫にもその爪の垢でも・・と思います(笑)
この歌を聞きながら、介護する立場、将来はされる立場、両方で考えながら・・ラストの詩は母親の愛情が伺えて胸が詰まります。
でも・・
私は子供には自分の介護をさせたくないです。欲を言うなら介護を受けずにポックリ逝きたい・・・。こんな事を言う者に限ってしっかりお世話掛けるんでしょうね・・。
新聞 雑誌 読むのは好きですが、時間との闘いの中で斜め読みが多く今回もやっちゃいました。
大変失礼でした。
現在私は介護の仕事に関わっていますが、タクさんにも、皆さんにも是非読んで欲しいですね。
タクさんの母様は何歳に成られるのでしょう・・。
ところで山への想いが全く一緒なんで、私も写真とかコメントをシッカリ楽しませて頂いています。
又 山で会えるといいですね。
>お疲れ様でした
>樋口了一さんの「手紙~親愛なる子供たちへ~」ほんの最近TVで聴いたばかりでした
>介護される方の気持ちの手紙がそのまま曲に
されているのですね、淡々としたメロデーのなかに、介護にはこのように接してほしいの気持ちが綴られていますね
私は以前、フレディ松川というお医者さんが書いた『フレディの遺言』という本を読んでいたのですが、その本の内容と、この歌の歌詞はすごく似ています。
どちらが先にできたのか知りませんが、同じような内容の本、歌が、同時に評判になるとは面白い現象だと思います。
高齢化問題、少子化問題など、今の日本が抱える問題が形を変えて表面に出てきているような気がしますね。
>若いときに介護に携わりこのような気持ちで接する自分であったか疑問です
なかなか難しい問題ですね。
介護する側はストレスが溜まっていますから、ついつい語気が強くなったり、酷いことを言ってしまいがちです。
そんな時、この歌が強い味方になるような気がします。
>毎年若くはならないのですよね、刻々とこの手紙の境地に近づいていくのですね
私も日々それを感じています。
でも、
「今」が人生で一番若い日
なのですから、ポジティブに生きていきたいですね。
>一人でのあのミニ屋久島の景色でのコーヒー
の深い味がわかるようですよ
今度、この場所にお母ちゃんを招待しますよ
特等席を空けておきますからね。
>>某駐車場に車を駐め、一気に駆け上がる。
>>そして、私の好きなこの場所へ。
>私もここは好きな場所です。タクさんの以前のレポに「屋久島」の風景に似ている、とありましたが、ここを通るたびに、思い出しています。
スケール感は違うのですが、雰囲気が屋久島の太鼓岩から見た風景に似ているのです
yanさんも以前ブログでこの場所のことを「好きな場所」と書かれていたので、「同じだ~」と思ったものです。
ここからの眺めは、本当にイイですよね。
誰もが好きになる場所だと思います。
>大好きな場所で、一人で飲むコーヒーの味は、また格別だったのではないでしょうか。
例の急斜面なので、珈琲はテルモスに入れて行きました。
誰もいない山で、素晴らしい風景を一人占めして飲む珈琲は最高でした。
>近くにこのような素晴らしい山があって、幸せを感じています。
黒髪山系は本当に素晴らしいですね。
遠くまで出掛けなくても近くにこのような素敵な山域があることに感謝です。
かずさんにも申しましたが、いろんな山域ごとに「好きな場所」を持っていると、山に行く楽しみが増えますよね。
樋口了一さんの「手紙~親愛なる子供たちへ~」ほんの最近TVで聴いたばかりでした
介護される方の気持ちの手紙がそのまま曲に
されているのですね、淡々としたメロデーのなかに、介護にはこのように接してほしいの気持ちが綴られていますね
若いときに介護に携わりこのような気持ちで接する自分であったか疑問です
毎年若くはならないのですよね、刻々とこの手紙の境地に近づいていくのですね
一人でのあのミニ屋久島の景色でのコーヒー
の深い味がわかるようですよ
〉某駐車場に車を駐め、一気に駆け上がる。
そして、私の好きなこの場所へ。
私もここは好きな場所です。 タクさんの以前のレポに「屋久島」の風景に似ている、とありましたが、ここを通るたびに、思い出しています。
大好きな場所で、一人で飲むコーヒーの味は、また格別だったのではないでしょうか。
近くにこのような素晴らしい山があって、幸せを感じています。
>わあ~~!!
>この隠居岳からの景色は、私の故郷の神峰山からの景色見たい
>タクさんと同じく、小学校の校歌の歌詞にも登場する山。
>遠足でよく登ったし、初日の出も毎年拝みに登ったし、
>嬉しい時も悲しい時も登った、私の好きな場所。思い出いっぱいの場所…。
>タクさんに、ほんとうに見せてあげたいです。
>あ~あ、帰りたくなったなあ
神峰山も島の中の山で、海が見えるんでしたね。
以前、ネットで検索し、その美しさに驚きました。
mariさんが「帰りたくなる」気持ち、よ~く解りますよ。
>ツツジ、すごいですね
>ツツジのジュータンですね。
>満開になると、まだまだきれいになるんでしょうね
山肌を紅く染めますね。
くじゅうのミヤマキリシマのピンクより、私はこの隠居岳のヤマツツジの真っ赤な花が好きなんですよ。
ミヤマキリシマでは文学にならないけど、この真っ赤なヤマツツジは実に文学的です。
ヤマツツジが満開になると、土の色まで赤くなると言ったのは泉鏡花。
健康的なミヤマキリシマと違って、ヤマツツジの方は、妖艶で、ちょっぴり廃頽的な感じ。
心惹かれます。
>好きな場所で、だれにも邪魔されず、
>ぼんやりと出来るって、いいですよね。
大勢で登る山も楽しいですが、こうして一人で登り、好きな場所で寛ぐっていうのも実に楽しい。
これ以上の贅沢はないかもしれません
>タクさん、少しリフレッシュ出来たかな?
やはり一人になれる時間って必要ですよね。
山から元気をもらいました。
>先日の山歩きで、そんな立ち枯れのある景色を目にした時、タクさんの好きな場所が思い浮かびました。
そこに立ち枯れした木が一本あるだけで、風景がガラリと変わりますよね。
屋久島の太鼓岩からの風景もそうだし、上高地の大正池の風景も立ち枯れの木がアクセントになっていますよね。
「生」のなかに「死」を垣間見たような不思議な感覚です。
>ご自分の大好きな景色を独り占めしながらのコーヒーは格別だったでしょうね。
好きな風景を見ながらのコーヒーブレイクは最高ですね。
これ以上の贅沢はないでしょう。
>私も身近にそんな場所を見つけなければ。。
>そこは人が多くてもいけません。
>ひっそりと一人たたずんでいられるようなそんな場所がいいです。
各山域に一箇所ずつ「好きな場所」があると、山歩きがグッと深みのあるものになりますね。
観光のような登山ではなく、山と対話するような登山になります。
>ヤマツツジがとても綺麗です。
>山頂あたりはまだのようなので満開時期は鮮やかでしょうね~。
あの写真の山は、実は隠居岳ではないんですよ。
西岳と言います。
隠居岳の山頂の方は、あまりツツジはありません。
昔は、「隠居岳」のことを「西ん岳」と言っていましたから、ほとんど同じ山なんですけどね。
ツツジ園の近くにあるピークをいつから西岳と呼ぶようになったかは分かりませんが、西岳の方から逆に見ても美しいですよ。
この隠居岳からの景色は、私の故郷の神峰山からの景色見たい
タクさんと同じく、小学校の校歌の歌詞にも登場する山。
遠足でよく登ったし、初日の出も毎年拝みに登ったし、
嬉しい時も悲しい時も登った、私の好きな場所。思い出いっぱいの場所…。
タクさんに、ほんとうに見せてあげたいです。
あ~あ、帰りたくなったなあ
ツツジ、すごいですね
ツツジのジュータンですね。
満開になると、まだまだきれいになるんでしょうね
好きな場所で、だれにも邪魔されず、
ぼんやりと出来るって、いいですよね。
タクさん、少しリフレッシュ出来たかな?
ご自分の大好きな景色を独り占めしながらのコーヒーは格別だったでしょうね。
私も身近にそんな場所を見つけなければ。。
そこは人が多くてもいけません。
ひっそりと一人たたずんでいられるようなそんな場所がいいです。
ヤマツツジがとても綺麗です。
山頂あたりはまだのようなので満開時期は鮮やかでしょうね~。