好天に恵まれた建国記念の日、昼下がり。
対岸の島が見渡せる絶好の釣り日和に恵まれた海岸には、家族連れが多く訪れていた。
普段、私は、休日には、あまりここでは釣りはしない。なぜかというと、初心者が多いのと潮の流れが速く、釣り糸が絡まったり、周囲で子供たちが走り回り、危険なため集中できにくく、休日以外に釣りをゆっくり楽しむことにしている。
しかし、きょうは干満の時間などを考えこの場所に決めたのだが・・・・。
天気が良すぎて魚はお休みかなっと思えるほど釣果は上がらない。
そこにやってきたのは釣り歴40年以上という私が勝手に命名した“師匠”と呼ぶ男性。ほとんど毎日のようにここを訪れ、にぎやかに釣る。
その人がきょうは、子供連れの若い父親らに、レクチュアーを始めたのだ。
私も釣り歴は短い方ではないので、ある程度のことは教えることはできるが、この人は釣り場をみんなで楽しい場所にしたいという一心で、若い人にまず釣りの楽しみの手ほどきを始めた。
あまり釣れない時間帯とあって、釣り場に賑やかに大きく元気な声が響く。釣りは一生続けられる趣味だと・・・・などなど釣りに興味がわくよう、しかも釣り場のマナーなどもまじえながら、約30分余り。
このような奇特な方が釣り人口を増やし、釣り場の美化推進に貢献しているのだと感心した。
歳は私と同年代。さすが長年、釣りを趣味にしているだけあるなぁと感動した。
そして、次の休日には再び若い夫婦らがここを訪れ、楽しく釣っているのかなぁと、次の休日が楽しみになった日だった。