夏休み、子供たちの夢をのせた国産ロケット「イプシロン」1号機の打ち上げが中止となった。
それも、19秒前、ロケットの姿勢異常が検知され、点火せずに停止した。
細かい原因についてはJAXAの発表を待つしかないが、打ち上げ場近辺でこの時を待っていた人たちや全国各地のパブリックビューイング会場で楽しみにしていた人たちから大きなため息が流れた。
イプシロンは、2006年を最後に引退した「M(ミュー)5」の後継機で、最新型の固体燃料ロケットだ。半世紀以上継承されてきた日本の固体燃料技術を生かしながら、多人数での作業が当たり前だったこれまでの打ち上げの仕組みを見直した。パソコン2台での管制や、機体内のコンピューターによる自動点検を導入することなどで、打ち上げ費用をM5の半分にまで下げた。(読売新聞)
70秒前から自動カウントダウンが始まり、19秒前にロケットの姿勢異常でそれが中止され、点火されなかったのだが、JAXAでは「機体に問題はない」と話しているという。
発射場の鹿児島県内之浦町は国産ロケットが初めて打ち上げられた場所。そこから国民の大きな夢をのせた固体燃料ロケットが発射されるとあって、私も大きな期待を寄せていたのだが・・・・きょうは大変残念だった。
JAXAの担当者は「原因究明に半日、対策に半日、検証に2日必要」と述べ、最短で3日後の打ち上げが可能との見方を示してはいるが、今度は台風接近など気象状況が少々心配だと個人的に思っている。
ロケット打ち上げは高額の費用が発生する。失敗が許されないだけに、焦ることはないとは思うのだが、注目されているだけに慎重に準備をお願いしたいものだ。