開始早々3分、5分と立て続けにアメリカ ロイド選手の強烈なシュートであっという間に2点も奪われた。
サッカーは開始5分間、終了前5分をきっちり緊張感をもってやらないと・・・と本で読んだことが蘇ってきた。いきなりの得点で、最後までこれが悔しい失点となった。
アメリカは、大きな先制パンチで、なでしこの機先を制するという作戦だった。この作戦が的中した上に、体力、技術、集中力で前半に勝負をかけてきた。
それでも、なでしこジャパンは態勢を立て直し、なんとか前半27分大儀見のゴールで1対4。3点差で折り返した。後半に入って、相手オウンゴールもあり、2点差まで迫ったが、すぐ得点され2対5。こんなスコアを誰が予想しただろうか!
立ち上がりの失点が最後まで響いた。悔しい悔しい敗戦だ。そして挑んだ初の2連覇の夢は大きく砕かれた。
・・・かといって、なでしこは策がなかったわけではない。それに全力で戦っていた。よく走った。ベンチには負傷した安藤梢選手も加わり、ピッチのイレブンを激励していた。
『連覇』という言葉が大会中ずっとついて回っていた。そんなプレッシャーを感じながらも、選手たちは懸命にプレーし、組み合わせや運(オウンゴール)までも味方にしていたが、アメリカとの実力差はかなりあった。実際、シュートの強さを見てもわかる。
次はリオ五輪。世代交代もあるだろうが、チーム全員で全力でプレーするなでしこJAPANの進化に期待したい。