明日は七夕...生憎の天気が続いていますが、牽牛と織姫は年に一度の逢瀬を果たすことができるでしょうか???
今回は七夕にちなんで星型の器の折り方をご紹介します。(いつもの折紙教室で教わりましたが、オリジナルの作者はわかりません * 。)
*2011.5.16追記:読者の方から、オリジナルの作者が阿部恒さんかもしれないと教えていただきました。著書『すごいぞ折り紙 折り紙の発想で幾何を楽しむ』に折り方が掲載されているそうです。著作権に抵触するかもしれないので、ご本人と連絡が取れない or 取れても許可が下りない場合は、近日中にこの記事から折り方部分を削除します。ご了解ください。
2011.5.20追記:作者の阿部恒さんと連絡をとり、「まったく問題ないのでどんどん紹介してください」とのありがたいお返事をいただきました(*^▽^*)v 阿部さん、ご厚意に心より感謝いたします。また、ご協力くださった日本評論社の編集部の方々にも、この場を借りてお礼申し上げます。
◆器のできあがり寸法:12~13cm
◆使用する紙
・材質:
↑の見本は、A4のコピー用紙で土台を作り、化粧紙として上に千代紙を貼りつけています。
化粧紙をかぶせない場合は厚手のものが良いと思います。
・サイズ:210×289mm (A4用紙なら長辺を8mm切り落とします。210mmを短辺とする長方形で対角線を引いてできる直角三角形の1つの角をtan36°に取ると、長辺が約289mmとなるからです。後で載せる展開図を参照してください。)
2011.5.24訂正:
・サイズ:210×289mm (A4用紙なら長辺を8mm切り落とします。)
*A4以外の用紙では、対角線が長辺に対し36度となるように長方形を作ってください。短辺の長さを1とすると長辺は1.376になるからです。詳しくは後で載せる展開図を参照してください。
◆土台の折り方(★画像をクリックすると大きい画像や別の画像が見られます。※印がついた画像には裏に別画像が入っています。)
① ② ③
⇒ ⇒ ※⇒
①対角の頂点を合わせて折り、一旦開く ②対角線を結ぶ線で折る(①でつけた折り線を重ねるように折ると折りやすい)
③長辺に対角線を重ねるように折り上げ、一旦開く(本来は裏返して折った方がきれいに折れますが、画像がわかりにくくなる&結果は同じなので、このようにしました)
④ ⑤ ⑥
⇒ ⇒ ※⇒
④・⑤○で囲った交点に頂点を合わせて折り、一旦開く
⑥・⑦赤の谷折り線を山折り線に変えるように、とび出た三角形を中に折り込む
⑦ ⑧ ⑨
⇒ ※⇒ ※⇒
⑧・⑨五角形からはみ出た部分をそれぞれ中に折り込む
⑩ ⑪ ⑫
⇒ ⇒ ⇒
⑩2つ隣の頂点を結ぶ線でしっかり折る(5辺とも)と、星型の谷折り線がつく(⑪)
⑫外側にできた三角形の中心線(赤い点線)を山折りする
できあがり!
立体にしてできあがり
参考までに...⑨で五角形が折りあがった時点での展開図です。
赤線で囲ったように、2つの五角形が①で折った線を中心に線対称で作られ、周り部分が2つの五角形の中に折り込まれるようになっています。どこがtan36°かもわかりますよね?!
2011.5.24訂正:
赤線で囲ったように、2つの五角形が①で折った線(長方形の対角線)を挟んで線対称で作られ、周りの部分が2つの五角形の中に折り込まれるようになっています。対角線と長辺のなす角は36度なので、長方形の寸法は縦(短辺)をAとすると、横(長辺)はA/tan36°になります。わかりますよね?!
◆仕上げ <土台と化粧紙を貼り合わせる>
①一旦土台の折り目を開いて平らにし、千代紙(15cm角)を載せ、7~8mmの糊代を残して千代紙の余分な部分をカットする。
②土台の周りと星型の折り線に糊づけする。
③①と②を貼り合わせ、千代紙の糊代を土台側に折り返して貼りつける。
④再び土台の折り線で星に組み立てる。
できあがり!
※
色違いで2つ作ってみました。
<土台+化粧紙>をいろいろなパターンで作ってみました。
⇒
<カラーのコピー用紙+メッシュカラー折り紙>
⇒
<トレーシングペーパー状の薄紙(花束が包んであったもの)+メッシュ&ホイル折り紙>
メッシュ&ホイル折り紙が厚いので、土台の紙を薄くしました。
⇒
<包装紙(ウィリアムモリス柄)+透明折り紙>
透明折り紙を使いたかったので、逆に土台に柄物を使ってみました。
次回はカードケースの折り方を紹介する予定です。お楽しみに! 「tan36°と書きながらよくわかっていない数学音痴」のtakuetsu@管理人でした。
著作の「すごいぞ折り紙 折り紙の発想で幾何を楽しむ」に掲載されています。
tan36°の縦横比の用紙を使えば確かに正確な形状となりますが、A4やB5の用紙を使ってもさほどイビツにはなりませんので、私はしばしばチラシなどで作っています。
使い捨てのおやつ皿にもなりますし、消しゴムのカス入れにもなります。
オリジナル作者が著作で紹介しているものなら、この記事で折り方を紹介するのはまずいですね。
とりあえずの処置について、追記しました。連絡がとれるでしょうか???
いろいろ活用されているようですね。消しゴムのカス入れ? なんだかもったいないようですね(#^.^#)
管理人さまのご配慮に敬意を表します。
星型の器は、管理人さまのように化粧紙など施せば、素敵な器となりますが、
私はたいてい、不要となったコピー用紙の類で作っておりますから。
使い捨てでございます♪(^.^;)
本日無事連絡がとれたので、さらに追記しました。
折紙はもともと人から人へ世代を超えて伝承する
ものなので、オリジナルの作者がわからないことが圧倒的に多く、また、実際に折って伝えるときには著作権など気にする必要はないと考えていますが、今回のように、作者が判明していて、しかも書物に著している場合は、断りなくネットで紹介すると著作権に抵触するかもしれないと日ごろから考えており、記事にするときには作者を調べるなどして気を使っております。
今回はたまたまお知らせくださった(poohponchiさんのご厚意の意図は理解しておりましたよ)ので、阿部さんと連絡をとることができ、幸いにもありがたいお返事をいただきましたので、すっきりとした気持ちで掲載を続けることができます。
poohponchiさんのお蔭です。本当にありがとうございました。
またお越しくださいね。
作者の阿部さんは素敵な方なんですねぇ。
(創作折り紙の作者の中には、著作権に敏感な方がいらっしゃるのも確かです。・・・それも当然と言えば当然のことかもしれませんが。)
連絡が取れて、さらに快い許可のお返事がいただけて本当に良かったですね♪
よく知られている折り紙に、正方形で折る箱(サイズ違いで入れ子にできるタイプの・・・)がありますが、手近なチラシ等で折ることのできるこの星型の器はより手軽で便利です。
もっと普及してもいいはずなのに~と常々思っていたんですよ。
さらに、数学的な意味を深く理解することができれば、作者の阿部さんにとってはなお嬉しいことなのかもしれませんね!(阿部さんの著作の中では、なぜこうなるか、という証明が随所に盛り込まれ、まさに数学書のようです。用紙の角にはABCDといった記号が振られていますし・・・!)
※余計なことですが、「角をtan36°にとる」という表現はちょっと違うかも。単に「角を36°とする」でいいはずです。「tan36°」とは角度のことではなく、その角を持つ直角三角形の底辺と高さの比率のことを意味しています。(^_^) /
折紙は幾何学ですよね。私の師匠も大手電気メーカーの元エンジニアです。阿部さんの本、手にとってみたくなりました。
そして、tan36°の件、お恥ずかしいです~。私が数学的に理解しないで書いていることがモロバレですね~、きゃぁぁぁぁ。後で文章を直します(^_^;
それに比べ、poohponchiさんはきちんと数学的に理解していらっしゃるようにお見受けします。きっと数学や幾何学がお好き&お得意なのでしょうね。
折りやすくて楽しい折紙があったら、ご紹介くださいませ。ありがとうございました。
8mm切り落とさなくても角度の説明がなくてもきれいにできました^^④のところのしるしが、透かしてみると交差のポイントがわかりやすいなと思いました。折り目がついてから開いて回転させながら中に折りこみました。
適当に切った包装紙(A4でなくても)きれいにできましたのでご報告です。又面白い作品を読ませていただきます。有難うございました。
そうですか、切り落とさなくても&A4でなくてもOK? それはよかったですというか、へぇぇぇ?!というか...(^_^; 私もトライしてみますね。
却ってこちらが教わってしまいました。ありがとうございます!
折り紙記事、たくさん載せています。お気に召すものがあるかどうかわかりませんが、他も覗いていってくださいね。今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
4/19に小学3~4年生と保護者(合わせて60名ほど)を対象の親子工作教室を行うのですが、「星の器」を作らせていただいてもよいでしょうか?ぎりぎりの問い合わせになり、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
4/19親子工作教室ですが、今回は、折り紙で手裏剣を作ることになっています。そのほかに、小学生の子供たちにも楽しく作れる折り紙がないかと探していて、こちらにたどり着きました。とてもわかりやすい説明で、大変たすかりました。何個か作らせていただいたのですが、長方形から五角形を作り出せるところに感動してしまいました。オリジナルは阿部様ということでしたが、こちらを見て作りましたので、ご連絡差し上げました。できましたら、使わせていただきたく、よろしくお願い申し上げます。