Linuxのnanoエディターで、プログラム言語に応じたハイライト表示を行うには
いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今回はLinuxで使っているnanoエディタで、プログラム言語に応じたハイライト表示を行う方法を紹介します。
匠技術研究所ではLinuxなどオープンソース基本ソフトでの標準のエディタ―は"nano"です。
一般に、エディターは多機能さよりも、習熟訓練が少なくてすむ簡明なものを選びます。UNIX/Linuxでは"vi"およびその拡張版の”vim”が標準で備わっています。viやvimよりも初心者が使いやすく、インストールが簡単にできるのが"nano"です。ほとんどのUNIX系、BSD系、Linux系OS上で使うことができます。nanoはカーソルの移動を矢印キーのイメージ通りにでき、カーソルのある位置で追記ができます。あとは「行単位で消す」、「消した行を再表示する」くらいを知っておけば、直ぐに仕事でも使い始めることができます。
nanoにはソフトウエア開発言語に応じてプログラム構文をハイライト表示することができます。
この機能を使うには、設定ファイルをログインしたホームディレクトリ配下に置くだけです。
nanoをインストールすると、テンプレートファイルが以下のディレクトリに置かれるので、自分が必要な言語のテンプレートをホームディレクトリに"~/.nanorc"を作って書き込みます。複数の言に対応するためには、各テンプレートファイルを、同じファイルに追記します。
■nanoをハイライトさせる手順
/usr/share/nano/以下の様々なプログラム言語用のテンプレートファイルを~/.nanorcに追記していきます。
$ ls /usr/share/nano/
asm.nanorc groff.nanorc nanorc.nanorc ruby.nanorc
awk.nanorc html.nanorc objc.nanorc sh.nanorc
c.nanorc java.nanorc ocaml.nanorc tcl.nanorc
cmake.nanorc makefile.nanorc patch.nanorc tex.nanorc
css.nanorc man.nanorc perl.nanorc xml.nanorc
debian.nanorc mgp.nanorc php.nanorc
fortran.nanorc mutt.nanorc pov.nanorc
gentoo.nanorc nano-menu.xpm python.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/python.nanorc ) >> ~/.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/awk.nanorc ) >> ~/.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/ruby.nanorc ) >> ~/.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/c.nanorc ) >> ~/.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/java.nanorc ) >> ~/.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/perl.nanorc ) >> ~/.nanorc
$ sudo echo $( cat /usr/share/nano/php.nanorc ) >> ~/.nanorc
■Linuxのバージョン
$ uname -a
Linux openswan 3.13.0-36-lowlatency #63-Ubuntu SMP PREEMPT Wed Sep 3 21:56:12 UTC 2014 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 14.04.1 LTS
Release: 14.04
Codename: trusty