古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ヴェニスに死す   トーマス・マン

2024-01-18 05:09:35 | 小説の紹介
高橋義孝・訳 新潮文庫 1912年

ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画

「ベニスに死す」の原作である。

アシェンバハは50過ぎのおじさんだ

が、美少年タドゥツィオに魅せられて

しまう。その頃、コレラが流行っていて

アシェンバハはコレラに冒されて、死んで

しまう。

トニオ・クレーゲルのような独自の理論を

振りかざさない分、文章は分かりやすくなっ

ている。

文体の中を自由に泳ぎ回って、楽しめた。

ノーベル文学賞をマンさんは獲っているら

しいが、やはり、その価値は充分あるようだ。

文章自体は難解だが、ぼくはおもしろいと思

って夢中で読んでしまったが、今の文学に

親しんでいる人にはなんじゃこりゃ的な文章

なんだろうな。

反ナチスのドイツ文学者として有名でもある

ということだ。

(読了日 2023年12・17(月))
           (鶴岡 卓哉)



































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