古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

雨    安岡章太郎

2024-12-11 01:25:16 | 小説の紹介

ぼくは、このブログを部活とおもって、更新

 

しているし、読書の蔵書メモとしてつかおうと

 

おもってやっている。

 

最近は書評スキルが若干、矛先が鈍って来ている

 

感じがしないでもないな、と感じている。

 

今日は、安岡章太郎氏の雨と云う短編です。

 

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雨の多い街で、そこは新宿らしいのだが、刃物屋に

 

寄り、鉈を買った。なけなしのおカネ、四百円を払い

 

レインコートの内側に吊り下げている。どこかで、鉈を

 

振るい、強盗を働こうとするのだが、電気屋さんに間違

 

えられたりしてうまくいかない。公園で男に会うが、どうも

 

ヘンで、どうもいかんですぞ、などと口走って、全くなって

 

いない。

 

そのうち、その男は弁当を食べ始め、警官に問い詰められても、

 

「これでは帰れない」と何度も口遊んでいるばかりだった。

 

ぼくの中の安岡氏の作品のイメージはこの作品のシュールな

 

感じだと思う。

 

まったくナンセンスでシュールレアリズム感が漂ういい

 

作品だった。

 

(読了日 2024年11・24(日)20:05)

                 (鶴岡 卓哉)


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