古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ハクビシンを飼う     中島京子 

2022-09-22 15:00:15 | 中島京子

講談社文庫   2013年  「妻が椎茸だったころ」所収

 

ここで問題になってくるのはHの作為性という問題。ハクビシン

 

の墓参りをして、速攻Hって、ないんじゃないか。あまりに唐突

 

過ぎてびっくりした。違和感しかない。ハクビシンを飼う、って

 

のも妙だ。そんな人いないんじゃないか。

 

設定その他、いろいろなところがガタピシ破綻していはしないか。

 

でも、こういう破綻している小説を好んでいる読者層もいるらしい。

 

でも、ぼくは読み物として破綻しているのは、いささか問題がある

 

んじゃないか、と思っている。

 

問題はいささかもない、と読むのは無神経のような気がする。そう

 

思って読んでみると、これまで読んできた「五つの短編」はどれも

 

いささか問題を抱えていたようだ。逆にそれがこれらの短編の魅力

 

となっているようにも感じたことも確かだ。

 

           (読了日 2022 8・25 9:03)

                 (鶴岡 卓哉)

 

 

 

 

 

 

 


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