中公文庫 「奇妙な味の小説」所収。 吉行淳之介・編
とても暑い風もない日、交番にひとりの男が
自首してくる。
暑さがたまらないのだそうで、子供の頃から
アリから始まり、カナブンを殺し、カブトムシ
そして、昨年は猿を殺してしまったそうだ。
いや、今年の夏はそれにしても暑い。暑くて
人を殺すやつもいるかもしれない。ぼくも、
さっき……いや、やめておきましょう。
今でこそ、動物愛護法で捕まってしまうだろうが、
この頃は、まあ、時代ですかね。
(読了日 2024年8・24(土)0:10)
(鶴岡 卓哉)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます