アンダーグラウンドのC級エンターテイメントです。
よくある心霊ものではなく、人の狂気を扱っています。幽霊の類は出てきません。
ゴミ屋敷や、死体や、ペット虐待など、ちょっと目を背けたいけど、怖いもの見たさで見てみたい気もする。それが低俗エンターテインメントになるわけです。
著者は、ゴミ屋敷などの清掃バイトをしていたり、C級のアンダーグラウンド雑誌(コンビニのアダルト雑誌のとなりに並んでいるような本)のライターなどをやっていて、その経験をもとに、普通の人ではちょっと想像できない範囲の話を読ませてくれます。
また、知り合いに聞いた話などもちりばめて、退屈しないように、怪談ではなく、狂気の世間話をこれでもかと繰り出してきます。
人間は、高尚な哲学を語ることもできますが、ウンチやオシッコをせずには生きていられません。たまには、自分の腹の中の腸内にこびりついた大便を自分の一部だと受け止めることも必要だと思うのです。
とかなんとか言って、怖いものみたさが本音なのでしょうが(笑)