定価2400円の単行本をアマゾンにて中古1円で購入しました。
著者は、北イタリアの小さな田舎町で、畑を耕し森に入りながら暮らす孤高の作家さんです。
明瞭簡潔で飾り気がなく、書いてあることもそのままなのですが、それだけに説得力がある文体です。
題名の通り、狩りの話が多いのですが、イタリアの田舎の裏山へ猟銃を持ち犬を連れ狩りにはいるかと思えば、舞台はアメリカ、オーストラリア、ロシア、ポーランドまで国際色豊かにつづられております。
これも、作者が体験した戦争の記憶によるところが大きいですね。
ちらほらと戦争の暗い影が残っている舞台が多いですが、ラテン系の天真爛漫さからか、湿っぽくならない雰囲気が良いです。
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