沢の方へ降りていくと、糸くずのようなものが散らばっていました。
どこからか飛んでくるようで、あちこちで見られます。
蜘蛛の巣にも引っかかっていて、蜘蛛も迷惑しているようです。
いったい、ナンなのだろう?
と気にしながら歩いていると、発生源を見つけました。
ここから出ているではないですか。
アリがいます。
おお、いるいる。
クワキジラミが発生源でした。
糸はロウ物質のようです。
木の汁を吸うのですが、アミノ酸の濃度が低いので必要なアミノ酸を得るため、たくさん吸い上げるのだそうです。すると糖が余るので、それをロウにして排泄しているのだとか。
仮面ライダーカードだけ取って、スナックを捨てるような所業じゃな。
降りるときしか使ったことがない大沢公園の中にある登り口から登ってみました。
登り口が解りづらく、しばらく急な登りがつづくことになります。
急登が一段落すると明るい尾根に出て、木漏れ日の下をのんびり歩くことになります
ろう火連尾根と呼ばれていた尾根のようですね。
ろう火峰に到着しました。ここは、新津丘陵の最高峰で標高281mです。
ここから少し下って、登り返すと高立山の頂上へ行くことができます。
なぜか峰より低い頂上です。
誰もいなくて静かでした。
鳥の恋の季節も終わり、セミが鳴くには早いので、静かで良いですね。
帰りは、蚊がまだ出ていないようなので沢を降りました。
トンボを見たかったというのもあります。
ツルアリドオシ、イワカガミ、キツリフネなどの花が見頃でした。
フタリシズカはまだ蕾でした。
その昔、天気を予見する能力を持った一族がいた。
その力を戦争の道具に利用されることを恐れた人々は、一族の記憶を封印し、子孫に語り継ぐことをやめたのだった。
しかし、子孫たちは、少しずつ能力に目覚めていく。
そして、彼ら、彼女らは、めぐりあい、自分たちの能力の秘密に迫っていくのだった。
確かに、予感や予見によって、未来を予知する能力を誰もが少しは持っているとわたしは思っています。
人間には、言語化、数値化できない感覚があり(むしろその方が多いかも)、それと過去の記憶などが結びつくことによって、未来をある程度予測できたりするものです。
そういったことは、科学で解明することは困難なため、小説などの人文的表現によって体感するしかないのです。
作者は、天候に興味があるようで、『雲の王』という小説も書いています。実は、この作品はその続編らしいです(知らなかった)。
わたしも天候に強い興味を持っているので、他の作品も読んでみたいです。
デビュー作の『夏のロケット』も読んだことがありますが、科学的だが少しはみ出したところがある作風に魅力を感じています。
おかしなアリがいると思って、よく見ると、ほんとうにおかしい。
頭の形がアリっぽくなくて、着ぐるみみたいな可愛さがある。
赤い胸も大きくふくよかで、アリのほっそりした胸とは違う雰囲気だ。
アリなら、仲間が近くにいると思うのだけど、いない。
アリバチでした。
アリに擬態しているらしいのですが、ハチなので、アリだと思ってつかむと刺されるようです。
なら、初めからハチでいいんじゃない? と思うのですが、不思議な昆虫です。
山の中でクワガタに合うと、子供の頃にすり込まれているのがテンションが上がります!
今年、最初のクワガタです。
コクワガタと思ったのですが、顎の形がちょっと変わっています。
調べてみたら、スジクワガタのようです。
人生初見です。
カッコイイ顎です!