原題：『Stop Making Sense』
監督：ジョナサン・デミ
脚本：ジョナサン・デミ/トーキング・ヘッズ
撮影：ジョーダン・クローネンウエス
出演：デイヴィッド・バーン/クリス・フランツ/ティナ・ウェイマス/ジェリー・ハリスン
１９８４年/アメリカ
コンサートフィルムの「お手本」について
IMAXスクリーンで観賞し、本当にコンサート会場にいるような雰囲気の中で、個々のミュージシャンが演奏している通りに音が聞こえる（本来当たり前なのだが）ことに感動したのだが、何よりも本作の素晴らしさは、とかくコンサートのライブ映像は熱狂している観客を映したがるものなのに対して、本作は最後の方を除けばほぼカメラはステージ上のみを映していることである。個人的には他の観客がどのようなリアクションをしていようが全く興味がないので、この演出に好感が持てたのである。
他に印象的なシーンとしては、バーンがメンバー紹介をした際に、ひときわティナ・ウェイマスに拍手が多かったことだろうか。
ライブの三曲目に演奏された「Thank You for Sending Me an Angel」を和訳しておきたい。
「Thank You for Sending Me an Angel」 Talking Heads 日本語訳
君は歩ける
君はまるで僕のように歩ける
君は歩ける
君はまるで僕のように歩ける
君は見ることができる
君が目にするものを僕に教えて欲しい
君は見ることができる
もしも君が世界を見渡すならば
君は僕のように何も目にすることはないだろう
君は歩ける
君はまるで僕のように歩ける
もしも君がそうしたいのならば
ちょっと練習すれば
君は僕のように歩けるし話すこともできる
君は見ることができるし
君は僕の周囲を歩き回ることになる
でも最初に僕が君の周りを歩き回ろう
でも最初に僕が世界を歩き回ろう
僕は世界を歩き回っている
君にもできる
僕は君の周りを歩き回ろう
でも最初に君ができることを僕に示して欲しいんだ
Luna - Thank You For Sending Me An Angel (Live on KEXP)
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