(2021年6月2日付毎日新聞朝刊)
女性にとって化粧品はなくてはならないものだし、高齢者に最も購入されているのが健康サプリメントだから、怖いものなしのDHCの吉田嘉明会長は同社のウェブサイトに「コリアン系は日本の中枢を牛耳っている」などと記述しているのだろうと思って、それがどうなるのか推移をみていたのであるが、意外と早く差別文書を削除したのには驚いた。
もちろん吉田会長の見解には全く賛同できないのではあるが、例えばこれまでの人生において在日コリアンに酷い目に遭って、その恨みつらみが肥大化して妄想を抱いているならば、その個人の信条に文句は言えないとしても、付き合いは断つという判断は賢明ではあるだろうが、ヘイト文書を削除したとしても本当に本人が長年抱いていた憎悪が消滅することがありえるだろうか?
しかしそのような「心を病んでいる人」が扱っている商品が健康サプリメントというのだから皮肉なものである。
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