John Mellencamp - Rain On The Scarecrow
ジョン・メレンキャンプの「レイン・オン・ザ・スケアクロウ」を和訳してみる。農場の
窮状を訴える曲を作らせたらメレンキャンプの右に出る者はいないように思う。
「Rain On The Scarecrow」 John Mellencamp 日本語訳
木製の十字架に架けられた案山子
納屋にはムクドリモドキ
400エイカーの空き地には
かつて俺の農場があった
自分の父親と同じように俺は育ち
俺の祖父がこの土地を開墾した
俺が5歳の時
俺は祖父に手を引かれながら
フェンスの上を渡り歩いた
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
この土地が国を養い
俺に誇りを持たせた
息子よ
おまえのために遺産を残せなくて申し訳なく思っている
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
俺たちが去年の夏に育てた収穫物は
ローンを返済するには足りなかったし
今年の春に蒔く種を買うこともできなかった
サウスカロライナ州のマコーミック郡にある「ファーマーズ・バンク」は
差し押さえ
土地を競売にかけた昔からの友人のシェップマンに
俺は電話をした
「ジョン、これはただの仕事なんだ
君は分かってくれるはずだ」と答えた
よう、兄弟、これをおまえの仕事と呼んでいいのか?
これで間違いなく上手くいくのか?
でももしもおまえが俺にそうさせたいのならば
今夜俺はおまえの魂に祈りを捧げるよ
表玄関のポーチで祖母は
片手に聖書を持って揺り椅子に揺られながら
時々俺は彼女の歌を聞く
「私を約束の地へ連れていって」と
おまえが人間の尊厳を奪っていく時
彼は土地を耕すこともできず牛を育てることもできない
案山子は血にまみれることになるだろう
鋤の柄にも血が滲む
案山子を濡らす血
鋤の柄に滲む血
97の十字架が
郡庁舎の庭先に立てられた
97の家族が97の農場を失ったんだ
俺は祖父のことを考えている
俺の隣人たちや俺の名前や
雨に濡れた案山子のように
絶望した夜を思い出している
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
この土地が国を養い
俺に誇りを持たせた
息子よ
おまえのために想い出しか残せなくて申し訳なく思っている
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
この土地が国を養い
俺に誇りを持たせた
息子よ
おまえのために想い出しか残せなくて申し訳なく思っている
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
案山子を濡らす雨
鋤の柄に滲む血
John Mellencamp - Rain on the Scarecrow (Live at Farm Aid 2017)