シュタイフ(Steiff)の秋のコレクションの紹介ビデオです。
ベルリンでは熊がマスコットとして大変親しまれていますが、
ドイツの縫ぐるみといえば、
シュタイフ社のテディ・ベアですね。
(ベルリン熊については、後の記事で書こうと思います。)
愛くるしい容姿だけでなく、
1989年のロンドン、クリスティーズのオークションでは、
ロシア皇室に所縁のあったアルフォンゾというベアが
12100ポンド(1ポンド=200円として、約240万円)で競り落とされて話題となり、
以後、高値をつけるものが続々と現れたことから、
いわゆる「お宝」としても有名になりました。
上のビデオのなかで、ベアたち耳にタグが付いているのが分かったでしょうか?
(ウサギやパンダや、不思議なものも混ざっていましたが。。)
黄色が通常のもの、
白地に黒文字が復刻版、
白地に赤文字が地域限定版だそうですよ。
"One Million Pounds Worth of Teddy Bears for Sale"
NTDTVのニュースで取り上げられた、オークションの花形ベアたち。
50000~80000ポンド(上記の通り、約1000~1600万円)の落札予想価格をつけたベアは、
1925年のシュタイフ社製で、赤と青のモヘアの毛並みのものだとか。
テディ・ベアの成り立ちについては諸説あるようですが、
こちらの説が有力なようです。
1902年、セオドア・ルーズベルト大統領一行が狩りに出かけたところ、
同行したハンターがアメリカグマを追いつめてとどめを大統領に頼んだが、
大統領は「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として熊を助けた。
このことは美談として挿絵(上)入りで新聞に掲載された。
熊の挿絵が可愛らしかったこともあり、
このエピソードは非常に好感を持って支持された。
このことにちなんで、翌年アメリカの玩具メーカーが熊のぬいぐるみに
ルーズベルト大統領の通称である「テディ」と名付けて発売したのだが、
この頃、ドイツのマルガレーテ・シュタイフの熊の縫いぐるみが
大量にアメリカに輸入され、シュタイフのものがテディ・ベアとして定着した。
※セオドア(Theodore)→「テディ」。
彼は往年の男らしさの象徴とみなされ、狩猟家、探検家でもありました。
うーん、結構つっこみどころの多い話しかもしれませんね。。
挿絵の熊は、まあ可愛いか。。
ルーズベルトの似顔絵は酷い気もしますが…。
マルガレーテ・シュタイフ女史です。
工場の様子や、当時の広告でしょうか?
お気に入りのベアを抱く幼子の写真も見ることができます。
何だかんだいっても、うちのコが一番可愛いのよ。。
さて、世界中にファンを持つテディ・ベアですが、
ベルリン、カー・デー・ヴェーのシュタイフ詣でへ行って参りました。
巨大なリアル熊の縫ぐるみがどーんと売り場に立っています。
グリズリーかヒグマ、どう見ても愛玩用ではないような。。
可愛いベアたちに混ざって、
え…。
セールになっているのも分かる気がする。。