tamagoのドイツ滞在記

ドイツ、キールに住んで、体験したことや思ったことを書きとめていくブログです。

ベルリンと熊 テディ・ベア

2012年10月07日 | 小話





シュタイフ(Steiff)の秋のコレクションの紹介ビデオです。


ベルリンでは熊がマスコットとして大変親しまれていますが、
ドイツの縫ぐるみといえば、
シュタイフ社のテディ・ベアですね。
(ベルリン熊については、後の記事で書こうと思います。)

愛くるしい容姿だけでなく、
1989年のロンドン、クリスティーズのオークションでは、
ロシア皇室に所縁のあったアルフォンゾというベアが
12100ポンド(1ポンド=200円として、約240万円)で競り落とされて話題となり、
以後、高値をつけるものが続々と現れたことから、
いわゆる「お宝」としても有名になりました。

上のビデオのなかで、ベアたち耳にタグが付いているのが分かったでしょうか?
(ウサギやパンダや、不思議なものも混ざっていましたが。。)

黄色が通常のもの、
白地に黒文字が復刻版、
白地に赤文字が地域限定版だそうですよ。





"One Million Pounds Worth of Teddy Bears for Sale"
NTDTVのニュースで取り上げられた、オークションの花形ベアたち。

50000~80000ポンド(上記の通り、約1000~1600万円)の落札予想価格をつけたベアは、
1925年のシュタイフ社製で、赤と青のモヘアの毛並みのものだとか。



テディ・ベアの成り立ちについては諸説あるようですが、
こちらの説が有力なようです。



 1902年、セオドア・ルーズベルト大統領一行が狩りに出かけたところ、
 同行したハンターがアメリカグマを追いつめてとどめを大統領に頼んだが、
 大統領は「瀕死の熊を撃つのはスポーツマン精神にもとる」として熊を助けた。
 このことは美談として挿絵(上)入りで新聞に掲載された。

 熊の挿絵が可愛らしかったこともあり、
 このエピソードは非常に好感を持って支持された。

 このことにちなんで、翌年アメリカの玩具メーカーが熊のぬいぐるみに
 ルーズベルト大統領の通称である「テディ」と名付けて発売したのだが、
 この頃、ドイツのマルガレーテ・シュタイフの熊の縫いぐるみが
 大量にアメリカに輸入され、シュタイフのものがテディ・ベアとして定着した。
  ※セオドア(Theodore)→「テディ」。
   彼は往年の男らしさの象徴とみなされ、狩猟家、探検家でもありました。


うーん、結構つっこみどころの多い話しかもしれませんね。。

挿絵の熊は、まあ可愛いか。。
ルーズベルトの似顔絵は酷い気もしますが…。




マルガレーテ・シュタイフ女史です。
工場の様子や、当時の広告でしょうか?
お気に入りのベアを抱く幼子の写真も見ることができます。

 何だかんだいっても、うちのコが一番可愛いのよ。。




さて、世界中にファンを持つテディ・ベアですが、
ベルリン、カー・デー・ヴェーのシュタイフ詣でへ行って参りました。





巨大なリアル熊の縫ぐるみがどーんと売り場に立っています。
グリズリーかヒグマ、どう見ても愛玩用ではないような。。



可愛いベアたちに混ざって、



え…。
セールになっているのも分かる気がする。。





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