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【ゼノブレイド】シリーズで登場した「ゲスな鉤爪」枠を紹介する

2024-02-07 07:37:06 | ゼノブレイドシリーズ

タイトルだけ見るとなんのこっちゃと思われる方もいるかもしれませんが、

『ゼノブレイド』シリーズには「鉤爪を武器として使用するゲス野郎」な敵キャラクターが登場するのがお約束になっています。

 

しかもその全員が物語の進行上、非常に重要な役割を持っているということも共通しています。

揃って自分勝手な野望を持つ小者であり、一目で「悪役だこれ」とわかる面構えも共通。

 

今回はそんな彼らにフォーカスした紹介となります。(需要あるのか)

当然ながらネタバレだらけなのでご注意。

 

 

 

◆ムムカ(ゼノブレイド)

 

『ゼノブレイド』に登場する、ホムス軍に所属していた男。両手に巨大な手甲のような形で鉤爪を装備している。

本編一年前の機神兵との戦いで、ダンバン、ディクソンとチームを組み敵軍と戦っていた。

ダンバンもこの鉤爪を頼りにしていると発言するくだりも。

しかし当の本人は死ぬことを恐れ、敵軍に突っ込んでいくダンバンとディクソンを尻目に一人撤退するタイミングを窺う。

実際の戦いではダンバンからモナドエンチャントを受けて、自慢の鉤爪の連打で機神兵を切り裂いていた。

 

ダンバンがモナドを制御しきれなくなり劣勢になると「墓ぐらいは建ててやる」と言い残し一目散に撤退。

ほとぼりが冷めた頃にモナドを回収し自分が英雄になろうと画策するも、撤退道中に坂道に滑落。

足を滑らせた先には大量の機神兵が潜伏しておりそのまま戦死した…かに思われていたが…。

 

 

実は機神兵に改造され生き延びており、「黒いフェイス」に搭乗し本編冒頭で主人公シュルクの故郷「コロニー9」を襲撃。

ダンバンの妹であり幼馴染のフィオルンを殺害されたシュルクは、機神兵への復讐を決意するところから物語は動き始める。

 

機神界を目指す旅の道中「ヴァラク雪山」にて、シュルクらの前で黒いフェイスを降り正体を明かしたムムカはコロニー9を襲った動機を語りだす。

それは「英雄扱いされているダンバンへの嫉妬」というきわめて個人的かつ身勝手なものだった。

殺害されたと思われていたフィオルンも機神兵の体に改造され生存していたが、今は同胞であるはずのフィオルンでさえ人質にとりモナドを奪おうとする。

モナド奪取はメリアの機転により失敗に終わるが、「黄金のフェイス」の介入により決着もつかずじまいになる。

 

機神界へ渡る「大剣の渓谷」の根元にある「ガラハド要塞」の外縁部で黒いフェイスに乗り再びシュルクらを襲撃。

罠にはめるも叶わずダンバンに止めを刺されそうになるが、「彼は機神兵ではなく人間だ」というシュルクに庇われる形となる。

しかしそこはムムカ。シュルクのそんな行動に一切の情も湧かず不意打ちを仕掛けるがダンバンに見事に読まれており、腕を切断されてしまう。

その直後にシュルクが「黒いフェイスがこちらへ攻撃を仕掛けに間合いを詰めようとして走り出した際に、先ほどの戦いで不安定になった要塞のパーツの一部が落下しフェイスのコクピットを貫く」という未来視(ビジョン)を視る。

シュルクがムムカへ警告を出すも聞く耳持たず未来視通りの結末を迎え、その後地面ごと落下し未練がましい断末魔を上げながら爆散してしまう。

 

「こ こんな!」

「こんなところでぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

ちなみに機神兵の体になってからは鉤爪部分が赤いレーザーブレードになっている。

乗っているフェイスにも鉤爪が武器として搭載されており、勘のいいプレイヤーはここで正体に気付けるかもしれない。

しかしそれ以上に特徴的なその声のほうで気づくかもしれない。CVはなんと若本規夫氏。

爆散後の彼のフェイスの残骸は「落ちた腕」エリアでファストトラベルできるランドマークとして見ることができる。

 

本編での彼の活躍(?)はここまでだが、『大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU』『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では「ガウル平原」ステージにてギミックとして登場。

自慢の武装で暴れまわり乱闘を邪魔してくるが倒すこともでき、その時の爆風に相手を巻き込んで撃墜できれば自分の得点に出来る。もちろん新規収録のボイスで喋ってくれる。

 

そして、「CAPCOM」「バンナム」「SEGA」「任天堂」のゲームタイトル群がクロスオーバーする3DSタイトル『PROJECT X ZONE2』ではボス敵として抜擢されている。どこまで出世するんだムムカ。

この作品に出演したことで、拳を極めた格闘家の面々やデビルハンター、対バイオテロ組織のメンバーたち、果ては弁護士にまでボコボコにされることになってしまった。不憫すぎるぞムムカ。

 

 

 

◆ゴウト(ゼノブレイド2 黄金の国イーラ)

 

『ゼノブレイド2』では敵も敵なりの理由があって自身の戦いを貫いていて、敵組織にも情が湧くようなストーリーになっておりムムカのようなゲス野郎は登場しなかったが、

同作のDLCに収録された追加ストーリー『黄金の国イーラ』にそいつは現れた。

ムムカと同じかそれ以上のゲロ以下の臭いをぷんぷんさせながら登場した奴の名は「ゴウト」。

 

天の聖杯であるメツの襲来という世界の混乱に乗じて各地で襲撃と略奪という盗賊のような行為を行っており(というか盗賊そのもの)、

当初表面上は軍で働いていたムムカとは異なり最初から悪党である。

 

実はストーリーを語る上で外せない重要人物であるシンのコアクリスタルを王都の宝物庫から盗み出した人物であり、娼婦であるラウラの母親の上得意だったが、幼少期のラウラが誤ってシンと同調してしまうとラウラを殺害しようとする。

その際シンに右腕を切断されており、以降内部に長身ナイフが仕込まれ手の甲の部分から飛び出す仕掛けの義手を装着している。厳密には鉤爪ではないが、ムムカを意識して作られているキャラクター。

ちなみに戦闘ではナイフを射出もしてくる。

 

それから十数年後、メツが消滅させた村からコアクリスタルを「回収」する仕事である男から雇われており、その最中にシンとラウラを再び発見する。

グーラのトリゴ村はずれの墓地で母の墓参りをしていたラウラとカスミを襲撃するも、駆け付けたシンに義手を切断される。

シンに止めを刺されそうになるが、ラウラは「一応母親は世話になっていたから母の前で斬りたくなかった」とシンを止めゴウトを見逃す。

 

スペルビア軍に追われ満身創痍で逃走を図っていたところ、法王庁の神官に取り押さえられ「回収」される。

 

その後しばらく出番は無かったが、聖杯大戦でイーラが沈みメツ討伐隊がそれぞれの行く先へ歩み始めた頃、ラウラたちの前に再び姿を現す。

ホラーゲームかな?

現れたゴウトは異形の怪物と化しており、シンやラウラを襲撃する。

実は法王庁のマルベーニに「ブレイドイーター」としての実験台にされており、イーラ残党狩りの捨て駒として使われていた模様。

 

シンとラウラはゴウトを討伐することに成功したものの(この時のゴウトはやはり未練がましい断末魔を上げている)、

 

「俺はまだぁ――」

「まだ何にもぉ――」

「楽しんじゃいねぇ――」

 

その後に到着した難民キャンプへ襲撃してきた法王庁の本隊がラウラを殺害しており、シンがマンイーターへの道へ進むことになった。

 

 

 

◆ディルク(ゼノブレイド3)

 

『ゼノブレイド3』に登場する執政官「ディー」の正体。

元々はアグヌスの一兵士だった。自身のブレイドは使わず、手製の鉤爪の武器で相手を殺すということをしていた。

それだけにとどまらず、戦闘のどさくさに紛れて自軍の兵士すらも手にかける根っからの殺人鬼。

更に戦闘時だけでなくコロニーの拠点で談笑している自軍兵の中に割って入り皆殺しにしている。

 

そうして殺した人間の首を集めて、とある場所に「コレクション」している。ムムカやゴウトがかわいく見えるレベルのイカレっぷり。

兵士時代は「黒焔のディルク」と呼ばれ恐れられていた。名を冠する者

時が経った本編時点でも軍の教本に載るくらいの狂人。

 

初めてノアたちの前に現れた執政官でありメビウスでもある。

「ウロボロスストーン」を運んでいた「シティー」と呼ばれる勢力の輸送船を調べに来たケヴェス勢力のノア、ランツ、ユーニとアグヌス勢力のミオ、セナ、タイオンが戦闘になっていたところを「ゲルニカ」という男が割って入り世界の真実を話そうとしたところをメビウス・ディーが襲撃する。

 

この時の遭遇がきっかけでノアたちはウロボロスへと覚醒し、先人たちの希望がノアたちに伝わることとなる。

 

メビウス形態では鉤爪の位置に光る爪を携えており、これで貫くことで敵を仕留める。

実は初遭遇時には執政官「ジェイ」とインタリンクした状態であり、以降も度々この姿で戦う。

ノアたちがケヴェスキャッスルへ潜入した際は、消滅現象を利用した兵器「アナイアレイター」の破壊を阻止するために立ちはだかったが失敗し、自身も敗走している。

 

「以前のユーニ」が所属していたコロニーは戦果を重ねて黄金ランクへと昇格していたが、黄金ランクのコロニーはメビウスに狩られる運命にあるため以前のユーニはそこで殺害されており、

このコロニーを襲撃したのもディルクであることがわかっている。このためユーニには無意識下にメビウス・ディーへの恐怖が染みついており、ディルクはそれを弄ぶように追い詰めるがユーニはそれを逆に利用して上記の撃退に繋げている。

 

その後しばらくは音沙汰がないが、ノアたちが「天空の砦」へと辿り着き、アグヌスの女王「ニア」が目覚める瞬間に爪を射出して彼女を貫いている。

ここではジェイと分離した状態で当初は戦うも、インタリンクして第二ラウンドを戦うことになる。

メビウス・ジェイことノア、ランツ、ユーニの幼馴染「ヨラン」はノアたちに諭され自分の道を見つけることができ、ディーに協力するのをやめる。

インタリンクした状態ではディーが主導権を握っており、ジェイは力を送る側だったがヨランの心変わりにより力を送らなくなる。

ディーの訴えにより再び力を送り始めたと思われたヨランだが、過剰に力を流し込まれ慌て始めるディー。

そしてヨランは体の一部の制御権を握りディーを崖際に追い込み飛び降りる。ヨランはノアたちに別れを告げ、ディーもろとも流し込んだエネルギーの暴走により消滅現象を起こして爆散する。

 

「ジェイ やめ――」

「ここで消えたら俺は」

「俺はぁぁぁっ」

 

ちなみにニアはこの後生存している。これはディルクがブレイドという生命体の構造を知らなかったためにニアの心臓を狙っていたからである。

 

ディルク及びメビウス・ディー(インタリンク状態含む)はゴウト以上にムムカオマージュが強いキャラクターで、類似点が多数ある。さっと挙げられる部分だけでも、

・両手に持つ手甲型の鉤爪武器

・序盤に登場し主人公を動かすきっかけとなる

・メインヒロインを真っ先に手にかけようとする(ディルクは失敗に終わっている)

・本編以前に死亡したと思われていたキャラが正体を隠して襲撃してくる(これのみヨランの要素)

・最期は落下しながら爆散する

などが該当する。

 

 

 

以上、ゼノブレイドシリーズで登場した「ゲスな鉤爪」枠のキャラの紹介でした。

シリーズお馴染みとなっているキャラクター枠では他に「ヴァンダム」枠もあるのでそちらもいつか機会があれば記事にしてみようと思います。


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