多摩爺の「こりゃ美味い(その55)」
懐かしの貝汁 ドライブインみちしお(山口県山陽小野田市)
せっかく2週間近くも帰郷してたんだから、
いままで紹介したことがない、故郷(山口)の美味しい食べ物について、
数回に分けて紹介させていただきたい。
いまやすっかり道の駅に主役の座を奪われ、店舗数が驚くほどに減少してしまったが、
私が免許を取った50年ぐらい前には、国道沿いの食事処といえば、
なんてたってドライブインだった。
私の故郷山口県には・・・ 国道2号線の東西に、
名物料理を食べさせてくれる、人気のドライブインが、
道の駅に負けないぐらいの、多くのお客さんを集めて頑張ってくれている。
その一つは、2年前の夏に紹介した・・・ 県東部(岩国市)にある「いろり山賊」で、
お目当ての名物は、爆弾のようにどでかい「山賊むすび」と、若鶏を炭火で焼いた「山賊焼き」だが、
今回は県西部の山陽小野田市にある「ドライブインみちしお」に行ってきた。
お目当ての名物は、水槽で砂抜きされた「あさり」が・・・ たっぷり盛られた貝汁だ。
「みちしお」に来たのは、記憶が確かなら44~5年ぶりぐらいになるだろう。
懐かしの貝汁は・・・ 脳みそにインプットされた、あの味と変わってないだろうか?
ちょっと、わくわくしながら、車を駐めて入店した。
昔は配膳用のプレートをもって、陳列ケースの中に置かれたおかずをセルフで取って、
ごはんと貝汁または味噌汁を受け取って、精算を済ませてテーブルに向かうシステムだったが、
いまは、テーブルに座ってから、備え付けのタブレットで注文すると、
店員さんが、おかずを温めて持ってきてくれるんだから・・・ これにはちょっと戸惑ってしまった。
出来合いのおかずが、所狭しと並ぶ陳列ケースには、
天ぷら、煮魚、焼き魚、刺身、揚げ物、煮物、酢の物など・・・ なんでもござれで、
注文メニューには、うどん、カレー、オムハヤシ、トンカツ、ホルモン焼きなど、
名物の貝汁は、お椀の大きさを大中小のサイズで注文できる、無駄のないシステムになっている。
また広い敷地には宿泊(仮眠)施設や温泉施設があって、
長距離を運転するトラックドライバーには、至れり尽くせりの環境が整っており、
高速道路が出来ても、新たなバイパス通っても、
旧道沿いのドライブインにわざわざ立ち寄ってくれるんだから、愛されているのが良く分かる。
注文したのは・・・ カレーうどんと、貝汁の中、
なんとなく組み合わせに違和感があるので、女房から「ホントに?」と指摘されたが、
「今日はそんな気分」と言ったら、納得してたので・・・ どうでも良いらしい。
女房はアサリを貝殻ごと1個ずつ箸で摘まんで、口先で巧みに外して食べながら、
殻を貝汁の蓋に積み重ねていくタイプだが・・・ 一方で不器用な私は、
お椀に入ったアサリを1個ずつ全部殻から外して、お椀の中をアサリの身だけにして、
味噌汁と一緒に食べるタイプで・・・ 異なる食べ方を互いに非難しながら、二人して笑っていた。
アサリがあまりに多すぎたので、いささか苦戦したが、
不細工で恥ずかしくても・・・ これが私の貝汁を食べる基本スタイルだから仕方ないだろう。
おそらく国内産のアサリじゃなくて、半島産か大陸産なんだろうが、
44~5年ぶりに食べた「みちしお」は、脳みそにインプットされていた・・・ あの味だった。
美味かった。
「みちしお」の貝汁は・・・ ホントに、ホントに美味かった。
追伸
写真を撮るのを忘れてしまい・・・ 申し訳ないが、
トロトロのルーがかかったカレーうどんも、絶品だったことを付け加えてさせていただきたい。
注文したのは貝汁の中(580円)、若干お高めだが、期待を裏切らないボリュームに大満足である。
バイパス(新国道2号線)から少し離れた旧道(旧国道2号線)沿いに、
驚くほどに広い駐車場があるが、いつ行ってもたくさん車が止っているんだから、
その人気ぶりが良く分かる。
なかなか良いところですね。
施設もあれこれ充実しているみたい。
貝汁は、ネット通販でも買えるみたい?
ただし、所在地は、190号線沿いみたいですね。
2号線も近いみたいですが、、、
くちこも、懐かしいドライブイン、ありますよ。
やまは、だったかなあ?
椿峠の近くだったような。
それと、人工池の近くのドライブイン、あれは無くなったかな?
くちこ実家の近くにも、貝汁の美味しいドライブイン独歩がありましたが、無くなりました。
おかげさまで、久しぶりにあれこれ懐かしく思い出しました。
因みに、昨日は、プチ同窓会で下関に行っていましたよ。
ドライブインという響きが懐かしいです。子供の頃、ドライブインに連れて行って貰うのが楽しみでした。最近は下道で遠出しないので、サービスエリアばかり、これはこれで嬉しいです。美味しそうな貝汁ですね。カレーうどんとの組み合わせは斬新です!なおとも
山口県人の方はご存じだと思いますが、山口の名物はフグや瓦そばだけじゃないので、
西部地域限定ですが、ちょっとニッチな食べ物にフォーカスしてみました。
他になにか美味しいものがありましたら、教えていただけると幸甚です。
シジミだったら、すまし汁が好みですが、
アサリはやっぱり・・・ 味噌汁に限りますね。
ホントに美味しかったです。
道の駅のレストランにも、美味しいものがたくさんありますが、
ドライブインには、昭和の雰囲気が漂っていて、独特の趣がありと思います。
ここのカレーうどん、ホントに美味しいんですよ。
随分昔の記憶でしたが、まだまだボケることなくしっかり覚えていました。
ドライブインのネオンライトを見ると「懐かしーっ!」と思う昭和世代です。また「貝汁」という響きが、父親が大好きでよく貝汁貝汁と言っていたので、それを思い出して懐かしいなと思いました。その貝汁も、多摩爺さまのご家庭ではご夫婦で食べ方が真逆とは、面白いですね!
ドライブインの定食と、純喫茶のレモンスカッシュは、昭和世代には忘れられない思い出がたくさんあると思います。
お父様の気持ち、なんとなく分かるような気がします。
奇遇ですが、今夜の食卓に貝汁が出てきました。
驚きましたが、こんなこともあるんですね。
いつも九想話を読んでいただいて、ありがとうございます。
多摩爺さんは、山口県生まれなんですね。
私には山口県生まれの友人がいました。
彼とは20歳のときに東京の職場で一緒に働いていました。
彼は、ボクサーを目指していて夜はジムに通っていました。
プロテストに受かって祝杯などをあげたのですが、プロデビュー戦1週間前に、
「人を殴るのが怖いんだ」といってボクサーをやめました。
それから彼は会社を辞め、大阪に行ったり東京に戻ってきたりしていた。
彼とはよく酒を飲んでいました。
兵庫県で働いていた彼のところに遊びに行って、
そのまま山口の錦川の上流にある、彼の実家まで行ったことがありました。
そのときに見た錦帯橋がよかったです。
そして彼とはいろいろありましたが、友人は備前焼の窯元に弟子入りしましたが、
23歳で病気で亡くなりました。
彼の告別式のときも錦川の上流にある町まで行きました。
山口県というとすぐ彼のことを思い出してしまいます。
長々とすみませんでした。
昨夜は早く床に就き、先ほど確認させていただきました。
山口県出身の方とのご縁を語っていただきありがとうございました。
残念なご縁となってお気の毒に思いますが、山口には錦帯橋の他にも関門橋、角島大橋、大島大橋など、
風光明媚であり、圧倒されるような素晴らしい橋がありますので、
もし次に来県される機会があれば、今度は楽しんでいただけるような旅になればと嬉しく思います。
コメントを頂戴し、ありがとうございました。