チキン南蛮定食

多摩爺の「こりゃ美味い（その４９）」
チキン南蛮定食　宮崎風土くわんね（東京都渋谷区）

どういうわけか・・・　ここんとこ食レポが続いていて、
町中華、昔ながら洋食に続いて、第三弾はアンテナショップのご当地グルメである。

そんなに力むほどのことではないが、たまたま所用で新宿まで出かけたもんだから、
現役時代に一度だけ行ったことがある、
宮崎県のアンテナショップ「新宿みやざき館ＫＯＮＮＥ」にお邪魔して、
チョー人気のご当地グルメ「チキン南蛮定食（１，４００円）」をいただいてきた。

場所は新宿駅南口から、甲州街道を挟んだ新南口のサザンテラスにあるんだが、
新南口といっても、出来てからもう２０年ぐらい経つので、別に新しくもないんだけど、
５～６年後にバスタ新宿（高速バスターミナル）ができてから行ってなかったので、
南口と新南口を甲州街道を跨いで繋ぐ歩道橋が出来ていたのには驚くし、
オープンテラスで食事が出来るお店があったりして、私が知らない間に新宿は大きく変っていた。

初めてアンテナショップに行ったときには、１階の隅に食事スペースがあったように記憶してるが、
いまは２階に、宮崎料理専門のお洒落なレストラン「宮崎風土くわんね」として出来ていて、
１階のアンテナショップのお客さんは疎らだが、２階のレストランは、数名の待ちが出る盛況だから、
以前は商品販売がメインだったが、いまでは食事の方がメインになっているようである。

店名の「くわんね」は、ちょっと乱暴な言葉のようにも思えたが、
これは宮崎の方言で・・・　「どうぞ、食べてください。」という意味らしく、
地方には地方の馴染んだ言い回しがあり、直感したイメージとはかなり違っている。

待ち時間は約５分だったから、そんなに待ったわけではないが、待ってる間にメニューを配られ、
席に案内されるときに注文するスタイルだが、
ランチメニューは基本的に、冷や汁定食、チキン南蛮定食、親子丼定食、カツオ飯定食の４品で、
小耳を立てて注文を聞いていると・・・　老若男女に外国人を加えても、
チキン南蛮定食の人気が高いようで、もちろん私もチキン南蛮定食を注文することにした。

座席は新宿駅の南口と、歩道橋が目の前に見える窓際のカウンター席、
階下を行き交う人の往来を、上から眺められるので、バッチリグッド、ベリーグッドである。

５分ぐらい待っただろうか？
配膳されたチキン南蛮定食を見て・・・　まず驚いたのは、
これでもかというぐらい、惜しげなくたっぷりとチキンカツ掛けられたタルタルソースの海に、
けっして小さくないチキンカツが、「助けてくれ！」と言わんばかりに溺れかけていたことだろう。

その豪快さに、目をパチクリさせながら、まずはサラダにレモンを搾り、
お味噌汁の蓋を取って一口すすってから、チキン南蛮に箸をつけた。
チキン南蛮を口に放り込んでからの第一感は・・・　なんだこりゃ、美味すぎる、美味すぎるのだ。

チキンカツの衣にガリガリ感がなく、極めてソフトでタルタルソースをたっぷり纏ってくれている。
ガブッといったつもりなのに、口の周りにタルタルソースが付いてしまい、
食べる度にお手拭きのナプキンで、口の周りを拭わなきゃならないぐらいだから、
チキンがタルタルソースに溺れかけていた見た目が、間違いではなかったことが良く分かる。

そして・・・　若干酸味がきいたサラダが、タルタルソースの甘みを絶妙に引き立てており、
小鉢と香の物はコリコリ感がまた、口直しに良い仕事をしている。

こりゃ、美味いわ。
宮崎産の若鶏の肉（素材）も良いんだろうが、
以前に、このアンテナショップで食ったチキン南蛮より・・・　遙かに進化してた。

最初は、年金暮らしの爺さんが、ランチで１，４００円使うのは、贅沢過ぎると思ってたが、
この値段に叶う・・・　味であり、食感であり、見た目のワクワク感であり、
「たまには贅沢しても良いんじゃない？」ってことに、頭の中はあっという間に切り替わっていた。

あえて、ホントにあえて一つだけ、注文をつけるとすれば、
伝票に記されていた・・・　中盛り（ライス）の文字だろう。
年寄りだと思って気を利かしたんだと思うが、大盛りにしますかと聞いてほしかった。

メシが美味かったのもあるが、チキン南蛮も、サラダも、小鉢も、香の物も、美味すぎて、
メシがどんどん進むので、メシが足りなくなったのである。
個人的な感覚なので、どうでも良いことかもしれないが、
メシの量だけが・・・　私の胃袋とのバランスを欠いていたように思う。

まっ、それはそれで置いておくが、久々にレベルが高くて、美味すぎるチキン南蛮を食べた。
お薦めだね、この店・・・　ホントにお薦めだと思う。


宮崎県産の若鶏を使って調理された、宮崎県のご当地グルメ「チキン南蛮定食（１，４００円）」
ランチメニューとしては、若干高めのお値段だが、
タルタルソースがたっぷりかけてあり・・・　納得の美味だった。

ＪＲ新宿駅の新南口をでて、バスタ新宿（長距離バスのターミナル）の隣に、
宮崎県のアンテナショップ「新宿みやざき館ＫＯＮＮＥ（写真右の建物）」はあり、
その２階に、宮崎料理専門の・・・　お洒落なレストラン「宮崎風土くわんね」はあった。

因みに写真左に見える、鉛筆みたいに尖ったビルは・・・　ＪＲ代々木駅の真ん前に立ってる、
通信設備とインフォメーションセンターが入った「ＮＴＴドコモ代々木ビル」である。

なお、「新宿みやざき館ＫＯＮＮＥ」は、ＪＲ新宿駅の新南口にあるが、
甲州街道を跨いでいるので、正式な住所は渋谷区代々木だから・・・　ちょっとややこしい。