2012年4月24日発行
ようやっと春になりましたね。
せわしいことに、もうすぐ、GWですが・・・。
3月は会員の皆様も何かとご用があったのですがそれでも
2人の方が連句をまいてくださいました。
なかなか、おしゃれな巻きに出来上がってますよね~。(^_-)-☆
二句表 「入り彼岸」
発句 自ずからゆけぬ国あり入り彼岸 仲春 玉木 祐
つば広帽子とばす強東風 三春 古賀 直子
ウ
砂まきつ光の中を鯉の来て 祐
祭太鼓に子等は駆け出す 三夏 直
向日葵に目口を付けて刺繍する 晩夏 祐
汕頭土産もらう縁側 直
十六夜の母に団子を買い来る 仲秋 祐
火を恋うように恋に恋して 晩秋 直
ナオ
大奥の側女争う虫合せ 三秋 祐
肩を抱かれ試写会の席 直
熱燗につい誘われる月の道 三冬 直
終相場の今年上々 仲冬 祐
フェラーリをキャッシュで買って夢心地 直
占いの凶に左右されたり 祐
ナウ
白髪の三千丈に花吹雪 晩春 直
ふらここ揺らし天まで届け 三春 執筆
20012年3月13日首尾 於関戸公民館
(オキナグサ)
二十韻「クッキーの缶」
クッキーの缶蹴とばして目借時 古賀直子
クレソン摘んで山盛の皿 星 明子
行く春を野辺の堀川遊びいて 坂本統一
荷馬車が通る暮れる村里 藤尾 薫
ウ
数え日の皓々の月屋根の上 玉木 祐
降誕祭に指輪をねだる 薫
プリクラに残るマークはキスのあと 祐
一時停止のY字交叉路 直子
油絵の横尾忠則展覧会 祐
ラピスラズリの青に魅せられ 明子
ナオ
エーゲ海泳ぐバカンス今年また 祐
野外劇場大入り満員 直子
弱いのよ甘いかんばせ甘い声 薫
想いのたけを霧の明石へ 明子
これやこの源氏の君の眺め月 統一
栄転祝い新酒なみなみ 直子
ナウ
賜りし古備前の壺神棚に 統一
みんな嫌がる瓦礫受け入れ 薫
咲き満ちて花の都のいやさかえ 明子
告天子啼く大空の果 統一
平成24年 4月7日起首 4月12日首尾
於関戸公民館ワークショップルーム
(17句以降 文韻)
ギボウシ
まだ、巻いている途中の巻があります。「朱儒」の巻です。乞うご期待!