無名会10月 2013年10月21日発行
(10月9日立川昭和記念公園にて)
いろいろな木の実が色づいて秋らしくなってまいりました。でも紅葉はまだですね~。
10月は16日(水)に無名会例会がありました。祐さんが句集「半分」を上梓され、
そのご自身装丁の本の内容ともども、美しさに感心いたしました。
句の作り方等話は盛り上がりました。流石でしたね。
ナンバンギセル
二十韻「野にも海にも」
都会にも野にも海にも秋嵐 星 明子
籬の菊にながむ弦月 藤尾 薫
走り蕎麦の匂いほのかに打ちあげて 玉木 祐
しんと沈もる包丁の銘 古賀直子
ウ
うちの父職人気質の頑固者 薫
宇宙に結ぶ恋を夢みる 明
はなちゃんは年長組のかぐや姫 直
あんぱんまんは逝ってしまった 祐
銅像は青葉若葉の故郷に 明
タコ焼きほうばり祭笛聞く 薫
ナオ
サーカスの馬にピエロの鞭をあて 祐
仏蘭西土産は大きな鞄 直
ななつ星豪華列車は二人連 薫
四畳半にて共に熱燗 明
月皓々シュプール描くスキー場 直
靴が並んで嗤っているぞ 祐
ナウ
借りものの羽織をたヽむ楽屋裏 明
お茶漬の菜目刺こんがり 薫
花盛り鬼面をつけて薪能 祐
耕すひとは帰り仕度を 直
平成二十五年十月十六日 首尾
於 聖蹟桜ヶ丘関戸公民館
立川昭和公園のコスモス