無名会11月 2013年11月22日発行
霜月11月ですね。冬らしくなってまいりました。多摩川に注ぐ支流の浅川の橋から見る富士山が雪をかぶって白い山になってます。川の風景も季節によってかわっていきます・・・。
今回は新しく入られたT.克子さんをご紹介します。
祐さんのご紹介で俳句をされていた方だそうです。大歓迎!!
新しい方が入られて活気がついてまたより楽しい連句を巻いて行けそうですね。
「楽しくなければ連句ではない」は私たちのモットーですものね~。
二十韻「鉄兜」の巻
木守柿四郎次郎の鉄兜 坂本 統一
小春日和の展示会場 藤尾 薫
パソコンの調子いよいよ整いて 星 明子
おかわりをする熱いコーヒー 古賀 直子
ウ
おもてなし月見団子を月の客 玉木 祐
恋のみのりて深みゆく秋 武田 克子
虫時雨声も聞こえず抱く夢 統一
傑作なくて習作ばかり 薫
新聞に広告はさむアルバイト 明子
チケット完売ソチ行きの便 直子
ナオ
韃靼の海峡渡る夏の蝶 祐
窓越しにみる宵山の月 克子
吾が魂の灯火行くらしぽつぽつと 統一
妻問い婚のまだ続く島 薫
ペダル踏みいつも相乗り高校生 明子
音痴なれどもナツメロが好き 直子
ナウ
百歳の俳人の句に刺激受け 祐
とうみこうみして蛇穴を出づ 克子
水揺れる櫂はゆったり花筏 薫
笑いの絶えぬのどららかな部屋 明子
2013年11月13日
聖蹟桜ヶ丘ヴィータ:ミーティングルームにて
二十韻 「はらから」の巻
はらからの長き別れを初しぐれ 武田 克子
柊匂う玄関の脇 玉木 祐
子供等の走り駆け行く音のして 藤野 薫
スイーツ好きな大学教授 坂本 統一
ウ
幾年かめぐりめぐりて望の月 星 明子
焼けぼっくいの炎身に入む 古賀 直子
あなたへの便りに添える思い草 克
路地に響ける羅宇やの屋台 祐
たまさかに仇に逢いて一刀に 統
営業成績トップ毎回 明
ナオ
浜辺では色とりどりのビーチパラソル 薫
夏月うすく雲の切れ間に 統
山寺の座禅の僧の淡き夢 直
恋人追って日高川ゆく 薫
婚活で次の彼女をインプット 明
ぐっと飲み干すワイン辛口 直
ナウ
飛行機に水を積み込む運搬車 祐
海峡渡り白鳥帰る 克
うれしきは母の手縫いの花衣 直
朧の鐘を遠く聞く頃 薫
平成25年11月13日 満尾
於 聖蹟桜ヶ丘関戸公民館
(サフランの収穫)