雛人形:十五人揃い七段飾り
ひな祭りは女の子のすこやかな成長を祈る節句の年中行事。最近は、七段飾りからコンパクトセットまで、とても種類が多く、マンションでも困らないお洒落なセットが沢山あります。古来京では、向かって左側に女雛、右側に男雛を飾っていました。ところが、昭和3年に昭和天皇がご即位の大礼の際、天皇の玉座の左手に皇后様の御席が設けられました。この時以来関東では、お内裏様の飾り方を、向かって左に男雛を、右側に女雛を飾るようになったようです。
一番豪華で大きな飾りが十五人揃い七段飾り。一般的に十五人揃い七段飾りには、雛人形十五人と雛道具、雪洞、花飾りが含まれます。十五人揃いは、親王雛(内裏雛)・三人官女(向って右から長柄の銚子、三方、加えの銚子)・五人囃子(向って右から謡、横笛、小鼓、大鼓、太鼓)・随身(左大臣・右大臣:向かって右に老人/左に若人)・仕丁(向かって右から立傘・沓台・台笠)となります。大きな飾りになると、並べるだけでもやはり大変そうです。生徒さんがお造りになったお雛さまをお持ちいただきました。教室で飾らせていただいています。ありがとうございました。