大震災からあと二日で満8年を迎える時にその被災地で、復興支援コンサートを500回も開催した仙台フィルハーモニ管弦楽団が主になった「みんなで作る復興コンサート2019」が開催され多賀城市文化センターに行った。
この会場は、以前多賀城に事業所があり此処の大ホールで日本電気協会の電気安全講習会講師を頼まれて檀上に立った事があり懐かしかった。500人ぐらい入る会場は満席で遠く北海道から九州まで駆け付けたファンで熱気にあふれていた。仙台フィルは在職中会社で支援していた関係で会員になっていて月例コンサートで聴いており素晴らしい地元の楽団だと誇らしく思っていたところだ。
バッハの「G線上のアリア」が弦楽パートで献奏されオープン。今回のゲストシンガーとして北海道出身の半崎良子さんを迎え、地元仙台南高校合唱団も加わり半崎作詞作曲の「種」「稲穂」「明日を拓こう」「サクラ〜卒業できなかった君へ〜」そして被災地桂島の内海和江さんが原曲を作った「わせねでや」などが披露された。
プロヒイールで謡うと必ず会場の何処かで涙を流すと紹介されている半崎の歌唱はさすが魂を揺さぶる独特の響きと圧倒的なパワーを持っており聴衆を突き動かしそのプロフィールが誇張でないことを実感し室内なのに花粉症状態に陥ったハンカチを何度も拭う熱唱だった。
最期はベートーベンの交響曲第7番イ長調「通称ベトナナ」と言うそうだがの約40分にもわたる素晴らしい演奏で幕を閉じた。
素敵なコンサートのチケットいただき心が洗われる思いを実感できたことに感謝、魂に迫る芸術の素晴らしさを実感したひとときだった。