手術後半です。
今度は何かカチカチという金属音が聞えます。
麻酔のおかげで痛みは全くなく感覚もないのですが、時折見える光の動きで何だか眼が押されているような感じがします。
そのうち右眼が夕暮れ時のようにうっすらと暗くなり、
「!!!!」
左下からまっすぐ細い棒が入ってきました。
そして眼の中が明るくなると、何やら眼の中に漂っているゴミのようなものをその棒の先から掃除機のように吸い取っていくのです!
初めて見る光景です。
網膜裂孔の時に見えた●●●や⦿⦿のような点や藻のようにつながったゴミ?が気持ちいいくらい吸い込まれていきます。
これが今までうっとうしかった飛蚊症のもと?
あっというまにゴミは吸い取られ、別の方向方から透明な液体が入ってきました(波のようなものが見える)。
吸い取った分を注入しているのか?
今度は棒の先からナイフのようなものが出てきました。
そして何かに沿ってメスを入れているような動き。いま膜を切っているのでしょうか。
しかしあのメス、いったいどれくらいの大きさなんでしょう?
すごい技術です。
「けっこうしっかりした膜だな」
「ああ~これがもとになって張ったんだな。」
何やら先生が話しています。これって何?
今度は棒の先からマジックハンドの先みたいなものが!
ひょっと何かをつまむとそっとひっぱります。
すると薄くて白っぽい膜!がフワっとはぎとられ、先ほどと同じように棒に吸い込まれていきました!
「おおっ!すごい!」
手術中に感動しているという貴重な体験でした。(笑)
そしてしばらくして棒は引っ込んでいき、いろいろ処置をしているようです。
また薬がじゃぶじゃぶ。
「はい、じゃあ眼の周りをきれいにします。」
「シートを外しますね。」
「上から眼帯をつけます。」
「はい終わりました。ゆっくり起きてください。」
あっという間でした。看護師さんに時間を聞くと
「35分ですね」 早い!
最初の説明では「1時間から1時間半」と聞いていたので驚きました。
そのまま歩いて着替えに。痛みやめまいなどはありません。
特に安静にする必要もないとのことで待合室へ。
ほどなく会計。保険適用で14万円ほどかかりました。
クリニックを出たのは12時。
受付してから会計まで1時間半でした!
(つづく)