これから大雪が降ってくるという予報のこの日、彼はひとまず仕事を終え帰途に就いた。超満員の電車の中、疲れ果てた労働者たちは苦悶の表情を、その光景を余所に宙に視線を浮かせた彼は満足げな表情を浮かべる。人生二度目の定年をまもなく迎える。一度目は60歳、二度目は今年3月で数えの90歳。定年を全うし退職することに喜びを覚える。中途退職よりガッポリ退職金も出る。これが今回、中途退職して知事選に出るのをやめた理由である。
どうせ出馬要請もなかったし、と彼は居直る。
候補者が16人も出た今回の知事選、イマイチ焦点がぼけた感があったが、増子機妖一老(ますこきよういちろう)の圧勝で終わった。
いよいよだ。次回、わしの出番が来る。ふふ、と一人ほくそ笑んだ。
今回は、任期途中で職を辞した前知事に代わる知事選挙。次回は任期途中だった前知事の後だから通常よりも早く選挙がやってくるはず。その時わしの年齢は100歳以内をキープしている。まだたっぷり時間がある。本番が来るまで、しばらく弾き語りをして木戸銭でも稼いでおこう、なんて考えていた。すると、本番という言葉で引っかかった。いかがわしいものがふと頭をよぎったからだ。しかし首を振ってそれを吹き払う。
次回のライバルはおそらく、今回出馬の最高齢85歳のドクター中松田氏だろう。まず年齢では永久に負けない。ドクター中松田対アニー金蔵の戦い。熱気を帯びた選挙になるだろう。
それから数年が経った。
知事の任期満了となり、新たな選挙が始まることになった。しかしその時、アニー金蔵はたえられる容貌と体力がなかった。そこで白羽の矢がたったのが四十四歳の倶輔丼だ。彼は若い。彼に代役をお願いすることにしよう。すると彼は快く了承した。
まず、顔の詐称に取り掛かる。アメリカ映画のハリウッドに行き特殊メークプロに頼んだ。倶輔丼をモデルにしお面作りに着手。それを被って選挙に出るのだ。そうして詐顔は成功した。声? もちろん、これも倶輔丼の声に似せた。背の高さ? 元々180センチあったアニー金蔵は、老化のため縮んでしまい150センチしかない。倶輔丼の高さは174センチ。およそ30センチ程度のロンドンブーツを履かせることに。これで一件落着!
ここで再度作戦会議を開いた。倶輔丼の全てがアニー金蔵の理想だった。フサフサ髪然り、筋肉質の体型、安部寛似のマスク、まったく申し分なかった。だが、敢えてここは奇をてらうことにした。一つくらいは素のアニー金蔵を見せようという狙いだ。そこで、ズラを外してつるっ禿げのまま出ることにしたのだ。暴挙となるか快挙となるか、ここは歴史的な賭けだ。
アニー金蔵の黒子に徹することにした倶輔丼、この秘密を墓まで持っていく覚悟を決めていた。
20……年……月。当選確実が早くも出て、選挙の途中結果が大きく報じられた。これは当選確実者なのか、そうでないのか、わからないが、そこに一人のつるっ剥げ男がテレビ画面に映っていた。
それにしても、主人公は薬知事先輩なのか?
あのホンワホンワとかヒョエ~とか言ってたやつだが。
この都知事選はまだいい。
大阪市長選は、いったい何なんだ?
あのわがまま男にはつきあいきれない。
先日のお昼に時間がないので倶輔丼というのを食べたのだが、これは失敗した。
なにしろ味がない。
ちゃんとした中華の店だったのにさ。
しょうがないから、酢と醤油とラー油をブレンドして食べたんだけど、倶輔丼の独特の臭みが抜けなくてまいったのだ。
ちじれたヒジキのようなものも入っていたので、それは避けておいたが、正解だろう。
100円プラスすると、倶輔丼エキスをおみや毛にしてくれると書いてあったが、当然のごとく無視したのは、言うまでもない。
それをやって、奥さんにこっぴどくしかられた山本くんという人を知っていたからだ。
彼はそれ以来、痔が悪化したと聞いている。
それにしても、今日は静かだ・・・。
倶輔丼を食してくれたとは、ありがたやありがたや^^
僕は、自分で自分を食べることはできないのだけど、美味かったんだって^^
マシュマロみたいなものもあっただろう? あれは僕の自慢なんだ。美味いはずだよ。よかった。
ん?
失敗したんだって?
なーによ、それ!^ ^;;
酢と醤油とラー油をブレンドして食べておいしいのは、宇都宮餃子かアニキン丼だ。
宇都宮餃子はさておき、実にアニキン丼がサナギのようなクモのような、いや、セミの抜け殻のような「ひじょーにキビシイー」味で美味いのだ。
臭い、、、、? うむ。どちらかというと、納豆とクサヤ、そして肥溜めのような加齢臭だったな。だけど、僕はこのアニキン丼が好きなのだ。
今日、大戸屋に行ってこれを頼んだ。店内の客は、みんな気絶してしまった。
それよっか、
君は僕のこの物語風日記をほとんど無視してるね!^ ^;;
物語風だったのか?
え”~・・・・う~ん・・・・あぁそう!?
確かに、まぁ、それらしきところはある。
でも基本的にお笑だろう?
これを評価するとだね・・・う~ん・・・あははは。
実に面白い!!
いやぁ・・・こんなもんでいいか?
もう少し登場人物のアニキさんを尊敬した部分があったほうが、作品として格が上がると思うんだよ。
この辺は少々言いにくい部分ではあるんだけどね。
いやぁ、それにしてもアニキという人物は、言いつくせないほど素晴らしいな。
そうは思わんか?
ぐーちゃん都民なの?
アニーさんが次に出るのね。応援しようっと(笑)
ところで、アニー金蔵もアニキンも、アニキという人じゃないんだなぁ~~^^。
ズラを外すとつるっ禿げだというアニー金蔵。これは明らかにアニキとは似ても似つかない。それに、アニー金蔵は今150センチしかない。やがて選挙戦のときは、右足アツシ、左足リョウという特製ロンドンブーツを履くというし。全然違うだろ~~^^。
だって、アニキという人は実在の人物であって、背が高くて皺がなくて髪の毛もフサフサ、年齢もまだずっと若い。若いのに、多くの高齢者から慕われるアイドル。バレンタインデーにお出かけパンツ一年分をプレゼントされたという話。お出かけパンツというところは、どうも信憑性に欠ける気がする。彼はそんなのは使わない。ブリーフ似おむつ。彼は若いのに、敢えてそれを好む。これは好みの問題だから仕方ない。
アニー金蔵は四十四歳の倶輔丼を理想としている。だが、これはあくまでも物語の中での設定。倶輔丼の年齢も実際はもっと若いらしく、三歳という話もあるくらいだ。オムツをやっとのことで卒業し、今はトランクス派だというのだ。こんな噂が、まことしやかに流れ世間をにぎわしている。これも、真実はいかに? というところなのではなかろうか。
アニー金蔵は、知事選挙に出ようという立派な人物である。こういう人はそうはいない。これは人格者という証。是非、次回選挙では増子機妖一老(ますこきよういちろう)、最高齢85歳のドクター中松田氏を倒してもらいたい。
>アニキさんを尊敬した部分があったほうが、作品として格が上がると思うんだよ。この辺は少々言いにくい部分ではあるんだけどね。いやぁ、それにしてもアニキという人物は、言いつくせないほど素晴らしいな。そうは思わんか?
アニキさんは、たしかに言いつくせないほど素晴らしい人物だ。こんなに素直な僕も素晴らしいとは思わんかね?!^^
今回の人物像は、アニキとは似ても似つかぬアニー金蔵というモデル。
今度書くときは、『ニキータ』を、いや『アニキ』を。リスペクト部分を多く取り入れ描かせていただくよ。^^・
>ぐーちゃん都民なの?
僕は、田舎ものさ。
田舎のプレスリーさ!!!!^^
アニーさんは次回の知事選に出るから応援して^^
財津マンは、東京マラソンだからね。忍者ハットリくんで出るから。これも応援頼むよ。
いよいよ4月から導入される問題・・。そう消費税のアップに
この総統閣下も怒っているのです。飲みにも気軽に行けないだろうと・・。
増税で本当に潤うのは誰なんだ??
ちきしょうめぇ、、大嫌いだぁ~~~。と!!
http://youtu.be/iV2NYhydFjk
さすがオチがあった。^^
すげえ、面白い!
「がっつりもうかる。アバサンおっぱいぷるんぷるん?」
いやあああああ、実に可笑しい!!!!! 笑った。笑った!! 総統閣下がお怒りのようです。
しかし、よくもまあ、こういうのお探しになってくる^^