地元、いや福岡は圧倒的な「うどん圏」である
博多のお寺には「うどん発祥の地」の碑があるくらいだ
よって蕎麦を食べるときは
「よしっ! 蕎麦を食べに行こう!」
と、勢い力(ちから)が入るというか、構えてしまうというか
うどんを食べる時とは心の準備が違うのである
我が家など、うどんを食べるときは
クルマに乗り、ひとつ目の信号に差し掛かった時に
「どこのうどん屋に行く?」
などと相談を始めるくらいのゆるさなのである
で
蕎麦を食べに向かったのは 飯塚市小正の「やまし」
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ここは知る人ぞ知る、人気の蕎麦の店らしい
嫁も俺もここは初めて
土曜日の昼間、店内は満席だ
嫁は、お店おすすめの「三彩膳そば」
おろし、天ぷら、やまかけの三種の蕎麦だ
俺は、絵のざるに天ぷらのついたセットだ
なるほど人気のある店だけに
蕎麦のボリュームもいいし、美味しい
器もそれなりの趣がある
ネットで場所を確認し
クルマで一時間近くかけて来た甲斐があった
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蕎麦湯も、さりげなく出てくる
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〆の蕎麦湯をいただきながら
昔、地元の人気のうどん屋でのことを思い出した
隣の席に座ったサラリーマン風の男性が、
ざるそばと蕎麦湯を注文したところ
お店のおねえさんは
「メニューに載ってないものはありません」と応対
「えぇー! なぜ蕎麦湯が無いの? ふつう蕎麦湯はメニューには載ってないでしょ!」と
言葉は柔らかいが、厳しく詰める男性
あわや険悪な雰囲気になったことがある
なるほど関東など「蕎麦文化圏」ではざると蕎麦湯はセットのようなもの
だがこちら「うどん圏」の地元では
蕎麦を食べても蕎麦湯を注文する客は極まれなのである
もしかしたら、このおねえさん蕎麦湯を知らなかったかも(汗)
この場は店長が機敏に対応し、
そのサラリーマンは無事、蕎麦湯を飲むことができた
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今では、そんなことは無いと思うが
やはり地元では、
蕎麦はちょっと特別なのだと思ってしまいます
はい
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蕎麦、おいしゅうございましたばい
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