『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督に、公開前の“今話せる範囲”でインタビュー取材。
『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴェルヌーヴ同様、若くて、真面目で、オリジナルにとても敬意を払っていると感じた。
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1133603
『どですかでん』は、黒澤、木下惠介、市川崑、小林正樹が設立した「四騎の会」が製作したものだが、その後、小林は『いのちぼうにふろう』(71『深川安楽亭』)を、市川は、ハイビジョンドラマ『その木戸を通って』(93)、『どら平太』(00『町奉行日記』)、『かあちゃん』(01)を、と、それぞれ周五郎の原作を映画化している。このうち『その木戸を通って』が、周五郎が得意とする“忽然と姿を消す不思議な女の話”として出色の出来だ。
『町奉行日記』は、岡本喜八が仲代達矢のとぼけた味を生かして「着ながし奉行」(81)としてドラマ化したが、それ以前にも、大映の三隅研次が勝新太郎主演で撮った『町奉行日記 鉄火牡丹』(59)がある。三隅は他にも、長谷川一夫が原田甲斐を演じた『青葉城の鬼』(62『樅の木は残った』)、藤村志保主演の『なみだ川』(67『おたふく』)で、周五郎原作の映画化に取り組んでいる。これらはいずれも未見なので、いつか見てみたい。
東映の田坂具隆は、中村錦之助主演で『ちいさこべ』(62)と、3編の短編をオムニバス形式で映画化し、錦之助が一人三役を好演した『冷飯とおさんとちゃん』(65)を撮っている。この2本は、黒澤の『赤ひげ』とは違った意味で、周五郎原作の神髄を描いたと言っても過言ではないだろう。
日活の野村孝は、『さぶ』の時代設定を明治に移して、小林旭の栄二、長門裕之のさぶで『無頼無法の徒 さぶ』(64)としたが、やはりこれは妙なものだった。時代は変わり、藤原竜也の栄二、妻夫木聡のさぶで三池崇史が監督した『SABU~さぶ~』(02)は、背景は江戸時代に戻したものの、演出が今一つという感じだった。
松竹では、野村芳太郎が妖艶な岩下志麻主演の『五辨の椿』(64)と、コント55号主演の喜劇『初笑いびっくり武士道』(72『ひとごろし』)を撮っている。後者の映画化としては、大洲斉監督が監督し、松田優作が主演した『ひとごろし』(76)もある。この2本を見ると、同じ原作を使っても、こんなに違った映画になるのか、という楽しみを感じることができる。
で、東宝で川島雄三が撮った『青べか物語』(62)には、森繁久彌演じる先生と呼ばれる作家が登場する。原作はもちろんのこと、これは周五郎自身をモデルにしたキャラクターだろう。
『冷飯とおさんとちゃん』については↓
http://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9dd3b2f40b7d6217615ade4cdf595ff7