「メンバーが、11人ではなく、8人で済んだことがラッキーでした(笑)」(ゲイリー・ロス監督)
個性的な女優たちが奏でるアンサンブルのバランスに気を配ったという。
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1159681
津川雅彦が亡くなった。その印象を書いてみる。
祖父・牧野省三、父・澤村国太郎、母・マキノ智子、兄・長門裕之、父方の伯母・沢村貞子、伯父・加東大介、母方の叔父・マキノ雅弘という、芸能一家に生まれる。何ともすごい顔ぶれだ。
兄が、子役として阪東妻三郎主演の『無法松の一生』(43)に出演したように、津川も、同じく阪妻主演の『狐の呉れた赤ん坊』(45)に子役として出演。これがデビュー作となった。芸歴70年以上か…。
中平康監督の『狂った果実』(56)で青年役に脱皮し、増川仙右衛門を演じた、叔父マキノ雅弘監督の『次郎長三国志』(63)など、さまざまな映画やドラマに出たが、あくの強い二枚目の一人という域を出なかった。どちらかと言えば好きなタイプの俳優ではなかった。
『マノン』(81)あたりから、色気のあるエロい中年男役を得意とし始め、やがて渡辺淳一原作の『ひとひらの雪』(85)や、永井荷風を演じた『墨東奇譚』(92)へと昇華する。また、『お葬式』(84)『マルサの女』(87)など、伊丹十三監督作品に連続出演。さまざまな役柄を演じ、演技の幅を広げた。ここらが絶頂期。何だかバブルの時代と重なるところもある。
後年は、立川談志のような落語家を演じた『落語娘』(08)、『風が強く吹いている』(09)の陸上部の監督、『ソロモンの偽証』(15)の電気屋の親父など、頑固だが人情味のある老人役を好演した。俳優としてはこの晩年が好きかな。
マキノ雅彦名義で撮った監督作『寝ずの番』(06)『次郎長三国志』(08)『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』(09)は、いずれも佳作といってもいい出来ばえ。もっと監督作を見たかったという気もする。
祖父・牧野省三、父・澤村国太郎、母・マキノ智子、兄・長門裕之、父方の伯母・沢村貞子、伯父・加東大介、母方の叔父・マキノ雅弘という、芸能一家に生まれる。何ともすごい顔ぶれだ。
兄が、子役として阪東妻三郎主演の『無法松の一生』(43)に出演したように、津川も、同じく阪妻主演の『狐の呉れた赤ん坊』(45)に子役として出演。これがデビュー作となった。芸歴70年以上か…。
中平康監督の『狂った果実』(56)で青年役に脱皮し、増川仙右衛門を演じた、叔父マキノ雅弘監督の『次郎長三国志』(63)など、さまざまな映画やドラマに出たが、あくの強い二枚目の一人という域を出なかった。どちらかと言えば好きなタイプの俳優ではなかった。
『マノン』(81)あたりから、色気のあるエロい中年男役を得意とし始め、やがて渡辺淳一原作の『ひとひらの雪』(85)や、永井荷風を演じた『墨東奇譚』(92)へと昇華する。また、『お葬式』(84)『マルサの女』(87)など、伊丹十三監督作品に連続出演。さまざまな役柄を演じ、演技の幅を広げた。ここらが絶頂期。何だかバブルの時代と重なるところもある。
後年は、立川談志のような落語家を演じた『落語娘』(08)、『風が強く吹いている』(09)の陸上部の監督、『ソロモンの偽証』(15)の電気屋の親父など、頑固だが人情味のある老人役を好演した。俳優としてはこの晩年が好きかな。
マキノ雅彦名義で撮った監督作『寝ずの番』(06)『次郎長三国志』(08)『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』(09)は、いずれも佳作といってもいい出来ばえ。もっと監督作を見たかったという気もする。