『ナイル殺人事件』(2022.2.3.ディズニー試写室)
1978年に映画化されたアガサ・クリスティの『ナイルに死す』を、『オリエント急行殺人事件』(17)に続いてケネス・ブラナーの監督・製作・主演で再映画化。
クリスティの実孫で、製作総指揮のマシュー・プリチャードは「観客に、アガサ・クリスティの世界を体験してもらうことが重要だった」と語っている。
エジプトのナイル川を巡るクルーズ船の中で、大富豪の娘リネット(ガル・ガドット)が何者かに殺害される事件が発生。容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だった。名探偵エルキュール・ポアロ(ブラナー)は“灰色の脳細胞”を働かせて事件の真相に迫っていくが…。
今回は、冒頭に若き日のポアロを登場させ、彼の心の傷となった出来事を描き、その人物像に深みを持たせた。また、登場人物の設定を変えたり、新たな人物を登場させるなどして、前作との違いを際立たせている。ピラミッドをはじめ、ナイル川流域に点在する遺跡群が見ものだ。
78年版とキャストを比較してみると、
エルキュール・ポワロ:ピーター・ユスチノフ→ケネス・ブラナー
リネット:ロイス・チャイルズ→ガル・ガドット
サイモン:サイモン・マッコーキンデイル→アーミー・ハマー
ジャクリーン:ミア・ファロー→エマ・マッキ―
ロザリー:オリビア・ハッセー→レティーシャ・ライト
ルイーズ:ジェーン・バーキン→ローズ・レスリー
スカイラ―:ベティ・デイビス→ジェニファー・ソーンダース
バワーズ:マギー・スミス→ドーン・フレンチ
アンドリュー:ジョージ・ケネディ→アリ・ファザル
サロメ:アンジェラ・ランズベリー→ソフィー・オコネドー
ベスナー:ジャック・ウォーデン→ラッセル・ブランド
となる。デビッド・ニーブンが演じたレイス大佐がいなくなっているが、新たな登場人物もいる。
監督と俳優を両立させるケネス・ブラナーの映画作りの秘訣とは
https://tvfan.kyodo.co.jp/?p=1315122&preview=true
『ナイル殺人事件』(78)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/aee0aa3e6a11c6a73a06ba1b052da8f6
『オリエント急行殺人事件』
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