『戦争と平和』(56)
ロシアの文豪トルストイの名作を米伊合作で映画化した超大作。製作ディノ・デ・ラウレンティス、監督はベテランのキング・ビダー、撮影ジャック・カーディフ、音楽ニーノ・ロータ。
19世紀、ナポレオンの侵攻が迫る帝政時代のロシア。貴族の私生児として生まれた理想主義者の青年ピエール(ヘンリー・フォンダ)、伯爵家の美しい令嬢ナターシャ(オードリー・ヘプバーン)、ピエールの親友アンドレイ(メル・ファーラー)を中心に、さまざまな人間模様を壮大なスケールで描く。
『戦争と平和』といえば、テレビの「日曜洋画劇場』で、1974年の2月から3月にかけて3週にわたって放送されたソ連版(65~67)を先に見ていたので、そちらの印象の方が強い。
とはいえ、当時はまだ中学生だったので、おぼろげな前週の記憶を、頭の中でつなぎ合わせて見るのはつらかったし、何しろ長くて閉口させられた覚えがある。
監督・脚本・ピエール役はセルゲーイ・ボンダルチューク、ナターシャはリュドミラ・サベーリエワ アンドレイはビャチェスラフ・チーホノフという布陣だった。