田中雄二の「映画の王様」

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BSテレ東 土曜は寅さん!『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』

2023-06-17 22:24:03 | 男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(73)

 シリーズ第11作。浅丘ルリ子演じる旅回りの歌手・松岡リリー初登場の巻。この後、リリーは『相合い傘』(75)『ハイビスカスの花』(80)そして『紅の花』(95)にも登場するが、どれもシリーズ内でも屈指の出来。

 「あたしたちってあぶくみたいなもんね」というリリーのセリフ、山本直純作曲の「リリーのテーマ」、そして寅が満男に買ってやるおもちゃのピアノが切ない。妻が「若い頃は全然思わなかったけど、今見ると寅さんって色気があると思う」と言っていた。


『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/29548cf737b76f191744360a9f6f3453

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』のすし屋(五香)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2c9282b129afac749e9223c0b0cac3aa

『東京暮色』『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(五反田)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7e5dbf1237deaf82faf7de898d758917

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“精密機械”北別府学『赤ヘル1975』

2023-06-17 10:12:37 | 名画と野球のコラボ

 自分が知っている“精密機械”と呼ばれた投手が2人いる。阪神、東京(ロッテ)、大洋で歴代3位の320勝を挙げた小山正明と、先頃亡くなった広島の北別府学だ。

 小山に関しては、残念ながら現役生活の晩年しか知らないが、北別府はまさに新人から引退までリアルタイムで見た投手だっただけに思い出深い(名字の珍しさもあって)。どちらも今でいうところの“脱力系”のゆったりとしたきれいな投球フォームから投げ下ろし、針の穴を通すとまでいわれた抜群のコントロールを身上とした。

 今回のWBC日本対チェコ戦での、剛速球の佐々木朗希と軟投派のオンドジェイ・サトリアの投げ合いを見ながら、昔の江川卓(巨人)と北別府の投手戦を思い出した。タイプの違う一流投手同士の投げ合いを見るのもまた楽しいものだった。

 重松清の小説『赤ヘル1975』は、75年の広島を舞台に、野球少年のヤスと転校生のマナブの交流をカープを媒介にして描いたものだったが、ラストは、ヤスが、カープの宮崎キャンプを訪れ、広島を去ったマナブへの思いを重ね合わせながら、同名の新人投手である北別府学に声を掛けるシーンで終わっていた。

 「北別府さん、がんばってください! カープのエースになってつかあさい!」「キタベップ、マナブ、さーん! これからも気合入れて、負けんとがんばってつかあさい! キタベップ、マナブ、さーん! どがあなことがあっても、元気でおってつかあさい! マナブ、さーん! ほんで、また、いつでもええけえ、広島に帰ってきてつかあさい!」

 恐らく重松は北別府のことを意識して登場人物の一人をマナブと名付けたのだろう。

『赤ヘル1975』(重松清)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a9d596e8420c3f00193a2d289c84b79c


「フォークボールの神様」といわれた杉下茂も亡くなった…。

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グレンダ・ジャクソン『恋する女たち』『ウィークエンド・ラブ』

2023-06-17 07:06:27 | 映画いろいろ

 グレンダ・ジャクソンの『恋する女たち』(69)『ウィークエンド・ラブ』(73)での、アカデミー主演賞の2度受賞を考えると、結局受賞なんて時代や巡り合わせ、運や偶然が重なった結果なのだとつくづく思う。『カリフォルニア・スイート』(78)では、マギー・スミスが彼女に嫌みを言うセリフもあったから面白い。あのセリフは多分俳優の本音だったのだ。

 

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