田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『リバー、流れないでよ』

2023-06-20 15:20:58 | 新作映画を見てみた

『リバー、流れないでよ』(2023.6.20.オンライン試写)

 京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコト(藤谷理子)は、別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将(本上まなみ)に呼ばれ、仕事に戻る。だが2分後、ミコトは、また川のほとりに立っていた。

 そしてミコトだけでなく、女将や番頭、仲居や料理人、宿泊客たちも、皆同じ時間がループしていることに気付く。2分たつと時間が巻き戻り、全員が元いた場所に戻ってしまうが、記憶は引き継がれる。彼らは力を合わせてタイムループの原因究明に乗り出すが、ミコトは複雑な思いを抱えていた。

 冬の京都・貴船を舞台に、繰り返す2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ。上田誠率いる劇団「ヨーロッパ企画」によるオリジナル長編映画の第2作。上田が原案・脚本、同劇団の映像ディレクター・山口淳太が監督を務めた。

 去年公開された『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(22)は会社、こちらは旅館という違いこそあれ、どちらも限定された場所での集団タイムループという点で一致するが、この映画は2分間という短い間隔でのループが斬新だし、動線の悪さという古い旅館の弱点を逆手に取って、面白く見せるための舞台として活用している点も秀逸。

 同じ時間を何度も繰り返すタイムループは、描き方によっては、まさに“ネバーエンディング・ストーリー”にも成り得る面白さがあるし、同じシーンを何度も撮り直せたり、後で編集もできる映画向きの素材だともいえる。

 途中までの面白さに比べると、落ちが少々安易なのが残念だったが、“時間物”には目がないので、概ね楽しみながら見ることができた。

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【インタビュー】『大名倒産』神木隆之介

2023-06-20 12:01:55 | インタビュー

 ある日突然、徳川家康の子孫だと告げられて越後丹生山(にぶやま)藩の若殿(プリンス)となった松平小四郎。庶民から殿さまへの大出世かと思いきや、実は丹生山藩は25万両(現在の価値で100億円)もの借金を抱えていた。しかも、借金が返済できなければ、殿は責任を取って切腹に。さあどうする、小四郎…。

 浅田次郎の時代小説を前田哲監督が映画化した『大名倒産』が6月23日から全国公開される。本作で主人公の小四郎を演じた神木隆之介に話を聞いた。

「この映画を見て、元気を出してもらえたらいいなってすごく思います」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1392195


『大名倒産』

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ed4557c5d22ded48ed53b6cbcbb425e9

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「BSシネマ」『バーニング・オーシャン』

2023-06-20 06:26:19 | ブラウン管の映画館

『バーニング・オーシャン』(16)

ちゃんとフロスもしなきゃダメだぞ
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/021be90bb9b62beb410d21c13f92339d

 

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