このところ、朝ドラ「ブギウギ」で趣里が歌った「ラッパと娘」(作詞・作曲:服部良一)が耳について離れない。
この曲は笠置シヅ子のデビュー曲で昭和14(1939)年に発表されたもの。調べてみると、もともとの発想は、ハリウッド映画『画家とモデル』(37)で、コメディエンヌでシンガーでもあったマーサ・レイと、サッチモことルイ・アームストロングが掛け合いをする「パブリック・メロディー・ナンバー・ワン」から得たものだったという。ちなみに『画家とモデル』はジェリー・ルイス、ディーン・マーティン主演で再映画化(55)されている。
「ラッパと娘」は、笠置のまるで黒人シンガーを思わせる歌いっぷりが圧巻で、笠置と掛け合う斉藤広義のトランペットをはじめ、バックの演奏も素晴らしい。とにかくすごい曲だ。
何かの映画で使われてはいないかと思って探してみたら、あった。それが、戦後の昭和23年に笠置が出演した『舞台は廻る』(48)で、監督は田中重雄、原作は久生十蘭、音楽担当はもちろん服部良一。
有楽座の舞台という設定で、益田義一のトランペットと笠置の掛け合いで、「グリーン・シャドウ」のステージを再現したものだという。
『画家とモデル』
https://www.youtube.com/watch?v=-TWHMlgrSAo
『舞台は廻る』
https://www.youtube.com/watch?v=AEyuDyfD4y8
「ラッパと娘」
https://www.youtube.com/watch?v=OZjFanS6hUY
笠置シヅ子の出演映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d03f3d1b24e3c1847ba6cda1a2ec786e
『エノケンのびっくりしゃっくり時代』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/107b9b5bbea3eff685701d2e8393980b
「ホームラン・ブギ」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f998b3a0125f2daca6476ba11b8a915a