『カーリー・スー』(91)(1995.8.18.金曜ロードショー)
当たり屋で稼ぐホームレスの少女カーリー・スー(アリサン・ポーター)とその保護者のビル(ジェームズ・ベルーシ)。そんな2人にまんまとカモにされた女性弁護士グレイ(ケリー・リンチ)との奇妙な関係を描く。
ジョン・ヒューズ、思えばずるい男である。何しろ『ホーム・アローン』(90)のマコーレー・カルキンに続いて、この映画ではアリサン・ポーターなる達者な子役を使って、またしてもハートウォームコメディを作ってしまったのだから。
ただし、この映画は、疑似親子の成立までの描写が少々弱い。特にケリー・リンチが演じるバリバリのキャリアウーマンの改心の経緯の描き方が不十分なので、説得力に欠けるところがある。
ただ、ヒューズが描く家族ものを見るたびに、現実のアメリカでの不幸な家庭の多さが、こうした夢のような映画を作らせるのだろうと思わされる。せめて映画の中では…という希望や夢の反映なのだろう。
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