寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

母校再訪(その3)

2007年01月29日 | 学生時代

法・経済学部と図書館の間の広場で工事が行われていた。今年5月上旬オープン予定のカフェ(サタケスクエア)である。学生・教職員が集う「知的にぎわい」の創出を目的としているみたいだ。

中央図書館

図書館に入り、特別展示室に足を向けた。福沢諭吉の『学問のすすめ』の原本を見た。明治5年の再版は文庫本サイズでペラペラ紙に小さな字が印刷してあった。芥川龍之介の草稿もはじめて見た。いろいろ説明してくれた文学部の先生と立ち話をした。

税金が投入されている大学の図書館を一般市民に開放するのは当然であり、義務でもあると彼は語った。助成金を貰っている私学が市民を受け入れないのは時代錯誤も甚だしいとも言った。そして「ゆとり教育」の結果、学力のない生徒であふれていると嘆いた。私は悲しい現実として受け止めた。

図書館2階

パソコンで原爆と近代教育史の文献を検索し、2階に上がった。ここは宝の山だ。本好きにはたまらない。落ち着いた雰囲気の中でゆっくり頁をめくる。私は若い頃、神田神保町に通っていた。古書を立ち読みしてから、三省堂で面白そうな本を買い、【ランチョン】に行くのが常だった。黒ビールを飲みながら読書にふけった土曜の昼下がり。あの時と同様の感動をおぼえた。

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