彦根市の長曽根南町は中藪町西端と接する平田川沿いの細長い集落である。新しい家が多く所謂新興団地の感が強い。みどり団地第5公園の前を通って平田川の畔に出た。
川の北岸を北西に歩いて行くと珍しい背割堤(せわりてい)が出現する。左手の細い方が平田川、右手が芹川、そして真ん中の象の鼻のような道が堤防である。二つの川はもともとこの辺りで合流して琵琶湖東岸に注いでいたが、水位差による逆流を防ぐために間に堤防を設け合流地点を下流側に移しているのだ。
芹川が天井川であることを考えれば洪水発生時のリスクを軽減するために河口付近の河川改修工事が(何十年もかけて)行われたのは納得がいく。湖岸道路に到るには平田川に架かる平田川橋を渡る必要があった。
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