映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

なんちゃって家族

2014年12月24日 | 映画(な行)
人と人が寄り添うのに血のつながりは関係ない



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デビッド(ジェイソン・サダイキス)はケチな麻薬の売人ですが、
ある時、街のチンピラに
クスリもお金も持ち去られるというアクシデントに遭遇。
そのため、麻薬取引の元締めからの無理な依頼を断れなくなってしまいました。
それはメキシコから麻薬を輸送せよとのこと・・・。
デビッドは「家族旅行中の家族」を装うことで、
メキシコからの出国が用意になるのではないかと考え、
身近な人を仲間に引き入れ、メキシコへ向かいます。

彼の偽ファミリーとなったのは、
貧乏なストリップダンサーのローズ(ジェニファー・アニストン)、
世間知らずで童貞の男子ケニー(ウィル・ポールター)、
パンクな家出娘ケイシー(エマ・ロバーツ)。
元締めの用意したなんとも豪華なキャンピングカーで、メキシコへ。
しかし、ほんのちょっとのはずが、2トンの麻薬。
しかもこれは元締めのインチキで、
彼らは密売組織から麻薬をだまし取った事になってしまった。
騙されたと知った組織からの追手が迫る。
一方、帰途についた彼らは、同じくキャンピングカーの一家と知り合うのですが、
なんとそこのご主人は麻薬取締官。

そしてケニーには巨大な毒グモが迫る・・・!!



なんとも笑ってしまう危機一髪の連続。
楽しめました。
インチキファミリーですが、
次第に本当の家族以上に家族らしくなっていくのも見ものです。
特にローズは、肝っ玉母さんめいて、世話好きで逞しくて・・・
ほんとにいいお母さんという感じ。
人と人が寄り添うのに血のつながりなんか本当は必要ない!



コメディではありますが、
結局彼らが麻薬の密輸で儲けてしまっては、やはり収まりが悪い。
そんなところもうまく着地しています。
ちょっと前にある作品で、
メキシコから汲み取り車で麻薬を運ぶというシーンを見ました。
やはり本当にメキシコで麻薬が生産されて、
いかにアメリカへ持ち込むかが問題ということなんでしょうね・・・。



本作で光っているのは、ケニー役のウィル・ポールター。
好奇心だけは旺盛だけれど世間知らずでウブな青年。
「リトル・ランボーズ」や「ナルニア国物語」もよかった。
一度見たら忘れられない風貌。
今後も楽しみです。

なんちゃって家族 ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
ジェニファー・アニストン,ジェイソン・サダイキス,エマ・ロバーツ,ニック・オファーマン,キャスリン・ハーン
ワーナー・ホーム・ビデオ


「なんちゃって家族」
2013年/アメリカ/109分
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
出演:ジェニファー・アニストン、ジェイソン・サダイキス、エマ・ロバーツ、ウィル・ポールター、エド・ヘルムズ
危機一髪度★★★☆☆
ユーモア度★★★★☆
満足度★★★☆☆