恋して、直後に失恋・・・
* * * * * * * * * *
「富士丸な日々」
ハスキーとコリーのミックス?
体重30キロ?時々お腹も壊すけど、雨の日も風の日も楽しく散歩。
そんなおとぼけデカ犬「富士丸」と、
言葉とはうらはらな愛情を注ぐ飼い主「父ちゃん」が1DKで繰り広げるのんびりライフ。
ランキング1位のペットブログ、ついに書籍化。
「またね、富士丸。」
シベリアンハスキーとコリーのミックス犬、富士丸。
日常の愛らしい姿が著者のブログで大人気だったが、
ある夜、帰宅すると、いつも出迎えてくれる富士丸が―。
あまりに突然逝ってしまった相棒。
その喪失感を、飼い主はどう受け止め、乗り越えようとしたのか。
表情豊かな富士丸の写真の数々とともに、別れから4年をふりかえる。
* * * * * * * * * *
何気なく手にしたこの二冊。
一冊で恋に陥り、2冊めであえなく失恋。
そんな気分です。
私、一応ブロガーで、犬好きではありますが、
ランキング1位のペットブログだったという富士丸のことは、
今まで全然知りませんでした。
自分のブログ更新が精一杯で、あまり他のものを見るゆとりがなかったというか・・・。
だからまあ、何を今更、と思われる方も多いのでしょうけれど・・・。
とにかく、このブログが始まったのが2005年。
この富士丸くん、ハスキーとコリーのミックスと聞けば、
確かに、双方の特徴がよく出ていますね。
細く面長な顔の輪郭はコリー犬。
青い目にちょっと怖い顔つきはハスキー犬。
でもこの怖い顔つきなのがまたかわいい、というのは
「動物のお医者さん」のチョビで実証済み。
体重30キロのこの犬・富士丸と、独身男性"父ちゃん"が
1DKの部屋で暮らす様子をブログで綴り、
大人気を得て、書籍化されたものがこの本です。
実際、強面の富士丸が、時に応じて困った顔、いじけた顔、喜んだ顔、のどかな寝顔、
色々な表情を見せるのがとても楽しい。
そして、写真に添えられる文章がまたいいですよ。
例えば富士丸がの下痢が続いた時の文章。
「いいか富士丸、お前は動物なんだから自分で食べて良いものとそうじゃないものの区別ぐらいつけろよ。
何でもかんでも食べて腹とか壊してんじゃないぞ。
掃除だって大変なんだぞ?
わかってんのかこの下痢犬」
口は悪いけれども、しっかりとした愛情が見えますよねー。
なるほど、男性が犬をかわいがるっていうのはこういう感じ。
女性目線とはまた違った感覚が私には好ましく思えました。
そしてすっかり富士丸のトリコに。
ところが・・・!
ここからは「またね、富士丸。」の内容になります。
富士丸7才のある日。
いつもと全く変わりなく過ごしていた日。
著者が出かけて帰宅すると、富士丸が息もせず、横たわっていた。
あまりにも突然の早すぎる死でした。
この本は、著者のその後の、すさまじい富士丸ロスの日々が描かれています。
言葉もありません・・・。
富士丸のために山の中に家を新築する、
その契約の前日の出来事だったというのがまた劇的です。
共に過ごした日々があんなにも充実していたからこそ、
その絶望的な喪失感もよくわかります。
ブログファンや著者の友人知人たちの見守りもありますが、
やはり時が解決するのをまたなければならなかったようで・・・・。
かなり切ないですが、動物と共に生活する限りは避けては通れないことですものね。
私も我家の愛犬のことが思い出されて、
悲しくなってしまいました。
「富士丸な日々」のブログは今でも見ることができるので、
少しずつ拝見しようかと思います。
そして著者は現在、Another Daysというブログを立ち上げており、
現在同居している二匹のワンちゃん、大吉と福助のことが綴られています。
また別のワンちゃんと暮らせるほどに、富士丸での心の痛みも癒えたのだなあ・・・
よかったなあ・・・と、安心しました。
「富士丸な日々」穴澤賢 KKベストセラーズ
「またね、富士丸。」穴澤賢 集英社文庫
図書館蔵書にて
満足度★★★★★
富士丸な日々 | |
穴澤 賢 | |
KKベストセラーズ |
またね、富士丸。 (集英社文庫) | |
穴澤 賢 | |
集英社 |
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「富士丸な日々」
ハスキーとコリーのミックス?
体重30キロ?時々お腹も壊すけど、雨の日も風の日も楽しく散歩。
そんなおとぼけデカ犬「富士丸」と、
言葉とはうらはらな愛情を注ぐ飼い主「父ちゃん」が1DKで繰り広げるのんびりライフ。
ランキング1位のペットブログ、ついに書籍化。
「またね、富士丸。」
シベリアンハスキーとコリーのミックス犬、富士丸。
日常の愛らしい姿が著者のブログで大人気だったが、
ある夜、帰宅すると、いつも出迎えてくれる富士丸が―。
あまりに突然逝ってしまった相棒。
その喪失感を、飼い主はどう受け止め、乗り越えようとしたのか。
表情豊かな富士丸の写真の数々とともに、別れから4年をふりかえる。
* * * * * * * * * *
何気なく手にしたこの二冊。
一冊で恋に陥り、2冊めであえなく失恋。
そんな気分です。
私、一応ブロガーで、犬好きではありますが、
ランキング1位のペットブログだったという富士丸のことは、
今まで全然知りませんでした。
自分のブログ更新が精一杯で、あまり他のものを見るゆとりがなかったというか・・・。
だからまあ、何を今更、と思われる方も多いのでしょうけれど・・・。
とにかく、このブログが始まったのが2005年。
この富士丸くん、ハスキーとコリーのミックスと聞けば、
確かに、双方の特徴がよく出ていますね。
細く面長な顔の輪郭はコリー犬。
青い目にちょっと怖い顔つきはハスキー犬。
でもこの怖い顔つきなのがまたかわいい、というのは
「動物のお医者さん」のチョビで実証済み。
体重30キロのこの犬・富士丸と、独身男性"父ちゃん"が
1DKの部屋で暮らす様子をブログで綴り、
大人気を得て、書籍化されたものがこの本です。
実際、強面の富士丸が、時に応じて困った顔、いじけた顔、喜んだ顔、のどかな寝顔、
色々な表情を見せるのがとても楽しい。
そして、写真に添えられる文章がまたいいですよ。
例えば富士丸がの下痢が続いた時の文章。
「いいか富士丸、お前は動物なんだから自分で食べて良いものとそうじゃないものの区別ぐらいつけろよ。
何でもかんでも食べて腹とか壊してんじゃないぞ。
掃除だって大変なんだぞ?
わかってんのかこの下痢犬」
口は悪いけれども、しっかりとした愛情が見えますよねー。
なるほど、男性が犬をかわいがるっていうのはこういう感じ。
女性目線とはまた違った感覚が私には好ましく思えました。
そしてすっかり富士丸のトリコに。
ところが・・・!
ここからは「またね、富士丸。」の内容になります。
富士丸7才のある日。
いつもと全く変わりなく過ごしていた日。
著者が出かけて帰宅すると、富士丸が息もせず、横たわっていた。
あまりにも突然の早すぎる死でした。
この本は、著者のその後の、すさまじい富士丸ロスの日々が描かれています。
言葉もありません・・・。
富士丸のために山の中に家を新築する、
その契約の前日の出来事だったというのがまた劇的です。
共に過ごした日々があんなにも充実していたからこそ、
その絶望的な喪失感もよくわかります。
ブログファンや著者の友人知人たちの見守りもありますが、
やはり時が解決するのをまたなければならなかったようで・・・・。
かなり切ないですが、動物と共に生活する限りは避けては通れないことですものね。
私も我家の愛犬のことが思い出されて、
悲しくなってしまいました。
「富士丸な日々」のブログは今でも見ることができるので、
少しずつ拝見しようかと思います。
そして著者は現在、Another Daysというブログを立ち上げており、
現在同居している二匹のワンちゃん、大吉と福助のことが綴られています。
また別のワンちゃんと暮らせるほどに、富士丸での心の痛みも癒えたのだなあ・・・
よかったなあ・・・と、安心しました。
「富士丸な日々」穴澤賢 KKベストセラーズ
「またね、富士丸。」穴澤賢 集英社文庫
図書館蔵書にて
満足度★★★★★