映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ザ・スイッチ

2022年01月17日 | 映画(さ行)

バービー殺人鬼

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男女入れ替わりの物語・・・というのはよくあるのですが、
これはなんと女子高生と殺人鬼が入れ替わるというとんでもないストーリー。

家でも学校でも、気弱でさえない女子高生ミリー(キャスリン・ニュートン)。
ある夜、無人のグランドで母親の迎えを待っていた彼女に、
背後から指名手配中の殺人鬼・ブッチャー(ビンス・ボーン)が忍び寄ります。
鳴り響く雷鳴と共に、ブッチャーに「伝説の短剣」を突き立てられたミリーですが、
その時に、二人の体が入れ替わってしまった!
バービー人形みたいな美人の凶悪殺人鬼と、
気弱な乙女の大男が誕生。

24時間以内に入れ替わりを解かなければ、
二度と元の体に戻れないということが分かってきます。
ミリーはさらに殺人を続けるブッチャーを相手に、
自分の体を取り戻そうとしますが・・・。

ブッチャーは筋骨たくましい大男。
まさに無敵だったわけですが、入れ替わったミリーはか細い女の子です。
本物のミリーはいつも地味な服装なのだけれど、
ブッチャーの好みは派手で、しかもセンスは悪くない。
リカちゃんが本場バービーになっちゃった感じです。

とにかく、殺人鬼であることに変わりはないけれど、か弱い体なのはいかにも不利。
若干苦戦します。

一方、ブッチャーの体のミリーはなんとか親友2名に状況を説明し、
この大男の厳つい人物がミリーであることを信じてもらうことに成功。
友情はありがたいですね・・・。
そして普段は内気で消極的な彼女が、エネルギーに満ちた体を持つことによって、
何やら気持ちの方も強く前向きになっていく・・・。

そんなところがチョッピリ興味深い、トンデモ作品ではありました。

 

<WOWOW視聴にて>

「ザ・スイッチ」

2020年/アメリカ/102分

監督:クリストファー・ランドン

出演:ビンス・ボーン、キャスリン・ニュートン、アラン・ラック、
   ケイティ・フィナーラン、セレステ・オコナー

 

恐怖度★★★☆☆

コミカル度★★★☆☆

満足度★★★☆☆