忍者が権力の闇を斬る
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とある地方都市の外れで暮らす25歳・鴉丸未宇(福田沙紀)。
市役所に勤める傍ら、祖父(宇野祥平)の介護もしています。
この市では現在、移民阻止条例を策定の予定で、
そのことに断固反対している祖父は周囲から疎まれ、
未宇は市役所でも孤立しているのです。
そんな中、先輩の間野(井浦新)だけが祖父や未宇に親しくしてくれたのですが、
彼は理不尽な文書改ざんを命じられ、実行してしまったことに耐えられず、自殺。
未宇は、祖父から間野の仇をとるために、
改ざん指示のデータを奪えと告げられます。
実は鴉丸家は代々続く忍びの家柄であることを、未宇は初めて祖父から聞かされます。
さて、未宇は忍びの術(?)をもって、目的を果たすことができるのか・・・?
先祖から代々続く忍者、ということで、
少し前にやっていたテレビドラマを思い出しまして、
これはコメディなのかと思ったのですが、
そのようでいて、そうとも言い切れない。
むしろ脱力系?
いえ、いっそファンタジーでしょうか。
移民を認めず、日本人だけの文化を大切にし、平和な世の中を作ろう
などと言って移民を排除しようとする・・・、
そんな人たちが実権を握る町なのであります。
そんな人々を思い切り打ちのめす!
つまりは、必殺仕事人の現代版。
なんとかレンジャーやらライダーが悪の組織と闘うよりも、
忍者が政権の闇と闘う方が、多少は大人向けですね。
<WOWOW視聴にて>
「シュシュシュの娘」
2021年/日本/88分
監督・脚本:入江悠
出演:福田沙紀、吉岡睦雄、根矢涼香、宇野祥平、井浦新
満足度★★★.5
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