映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

あまろっく

2024年10月04日 | 映画(あ行)

一家の「あまろっく」とは?

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通称「尼ロック」と呼ばれる尼崎閘門によって、水害から守られている兵庫県尼崎市。

39歳近松優子(江口のりこ)は、リストラでこの尼崎の実家に戻って来ました。
実家は父(笑福亭鶴瓶)が小さな鉄工場を営んでいて、母はすでに他界しています。
優子は仕事ができて、それについてもプライドがありすぎるほどあったのに、
次の仕事は見つからず、結局定職に就かないまま
ニート状態で数年が過ぎてしまいます。

そんなある日、「人生に起こることは、何でも楽しまな」が信条の脳天気な父が、
再婚相手として20歳の早希(中条あやみ)を連れてきます。

家族団らんにこだわり、楽しもうとする早希。

自分より年下の“母”に戸惑う優子。

やがて、ちぐはぐでかみ合わない共同生活が始まります。
しかし、ある悲劇が起こり、優子は家族の本当の姿に気づきます。

経営者に甘んじて、まともに仕事らしい仕事もしない父。
「俺はこの家の尼ロックだ」、「俺はこの会社の尼ロックだ」と公言して、
寝転んでいるか、誰かとおしゃべりをしているか。
けれど本当に人がいいので、周囲の人には好かれているのです。

それにしても、そんな人物が20歳の女性と結婚とは・・・!
しかも、笑福亭鶴甁さんと中条あやみさんって、
ムリムリムリ・・・と、思ってしまうわけですが。
早希さんはよほど家族の愛に飢えていたと思われますね・・・。

ところが、思いがけない展開にビックリ。
人と人とのドラマは本当に予測がつきません。
あれだけイヤミなほどにツンケンしていた優子も変わっていきます。

水害から町を守るために作られたという尼ロック。
その説明から入っていく本作。
ステキな町の物語でした。

<Amazon prime videoにて>

「あまろっく」

2024年/日本/119分

監督・原案:中村和宏

脚本:西井史子

出演:江口のりこ、中条あやみ、笑福亭鶴瓶、松尾諭、中村ゆり、駿河太郞

変な家族度★★★★☆

郷土愛度★★★★☆

満足度★★★★☆



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