人間のどこか大切な部分が欠落
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沖縄が舞台でありながら、薄ら寒い殺人ドラマ・・・。
原作はズー・ジンチェン「悪童たち」。
財閥の婿養子となった東昇(岡田将生)。
ある時、義理の両親(妻の両親)を断崖から突き落として殺害します。
本作はそれが冒頭シーン。
いきなりの岡田将生さんの悪人役にちょっと焦ります。
さてところが、偶然その現場を3人の少年少女がカメラでとらえてしまいます。
それぞれ複雑な家庭環境にある少年たち。
中でも頭脳明晰な安室朝陽(羽村仁成)が、
東を脅迫して大金を手に入れようと提案します。
少年たちは皆中学生。
中でも朝陽は成績優秀。
素行もよくて周囲の評判もよい。
ところが実は、人間性のどこか大切な部分が欠落しているようなのです。
少し前に、クラスメイトの自殺があったということなのですが・・・。
もうひとりは朝陽の幼馴染みの友人・上間浩。
そして浩の父の後妻の連れ子・上間夏月。
浩はいかにも悪ぶっている少年。
しかし、朝陽と比べると、ほんの不良でしかありません。
義理の妹である夏月とわけあって家出中。
この2人はつまり、朝陽のたくらみの捨て駒なのですが、
当人たちは友情だと信じて疑わない。
・・・とまあ、恐ろしい物語なのですよ。
昇も、あまりにも短絡的な殺人鬼ではありますが、それより一枚上手なのが朝陽。
こういうのはおそらく年齢とは関係ないのだけれど、
何しろ中学生の少年がそんなことを・・・という意外性におののかされてしまうのです。
だから、昇も相手を見くびって油断してしまう・・・。
ヤダヤダ・・・。
後味悪し。
<Amazon prime videoにて>
「ゴールドボーイ」
2023年/日本/129分
監督:金子修介
原作:ズー・ジンチェン「悪童たち」
脚本:港岳彦
出演:岡田将生、黒木華、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、北村一輝、江口洋介、松井玲奈
ワル度★★★★★
満足度★★★☆☆
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