映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

TOKYO TRIBE

2015年02月23日 | 映画(た行)
クレイジーな悪夢



* * * * * * * * * *

本作、あまりにもトンデモ作品なので、
 私らピョコピョココンビの登場となったようですよー。
園子温監督で、鈴木亮平さん出演というので、見たいなあとは思いながらも、
 解説を見ただけでもわかるその過激さに怖気づいて、劇場には見に行けなかったんだよね。
で、このたびDVD視聴でしたが・・・。
いやあ、ホントに、間違って劇場に見に行かなくてよかった、と、つくづく思いました。
 見に行っていたら、いたたまれなくて冒頭10分ぐらいで出てきたと思う・・・。
そんなこといいながら、このたびは、全編見てたじゃない?
いや、実際途中でやめようかと思ったんだけど、修行のつもりで(?)見ました。



バトル・ラップ・ミュージカルっていう触れ込みだね。
様々なトライブ(族)に属する若者たちが、暴力で街を支配し、縄張りを競い合う“トーキョー”。
 そんな中で、ブクロWU-RONZのヘッド、メラ(鈴木亮平)と
 ムサシノSARUに所属する海(カイ)(YANG DAIS)を中心に巻き起こる一大抗争を描きます。
 ま、あらすじはこれが全てでさ、
 延々とラップによる語りと粗野なエロと暴力シーンが続く。
でもさ、もともとラップはきらいじゃないんだよね。
 エミネムの「8mile」にハマって、その頃エミネムは結構聞いたなあ・・・。
いや、だからさ、本作中まともにラップに聞こえたのは
 オーディションで役に決まったというプロのラッパーのYANG DAISさんのところだけで、
 悪いけど、染谷将太くんのは、“お経”でした・・・。
でも、歌詞はちゃんと韻を踏んでいて、いい感じに仕上がっていたけどね。
うーん、せめて女性でもちゃんと正視できる作品であって欲しかったけど。
 少なくとも私は無理。
 悪趣味としか思えませんでした・・・。



だけど、鈴木亮平さんのメラは呆れるくらいのド迫力で、
 ただただ唖然としてしまった。
 こんな役をまじめに体づくりまでして挑んだという真摯さに、
 私は打たれた・・・。
この方が、NHKの朝ドラに出ていたなんて、ほとんど犯罪だよ~。
 というか、この方を起用したNHKの英断に拍手!



染谷将太さんは、いわば進行役って感じ?
まあ、役回りとしては悪くなかった。
 ラップ以外はよかったよ。
窪塚洋介さんのクレイジーな役も面白かったけどね。
部分的には見るべきところはあるけれど、
 やっぱり、私が見るべき作品ではなかった。・・・
まあ、強烈なインパクトがあるってことだけは確かだね・・・



TOKYO TRIBE/トーキョー・トライブ [DVD]
鈴木亮平,YOUNG DAIS,清野菜名,大東駿介,石田卓也
Happinet(SB)(D)


「TOKYO TRIBE」
2014年/日本/116分
監督・脚本:園子温
原作:井上三太
出演:鈴木亮平、YANG DAIS、清野菜名、大東駿介、染谷将太、窪塚洋介

クレイジー度★★★★★
満足度★☆☆☆☆


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