京のたんぽぽ日記

夫婦共にリタイヤした後の生活を
大好きな旅行を中心に綴っていきます。

父の27回忌に思う

2012-11-07 01:30:00 | 家族

昨日は、父の命日でした。

銀杏の葉が黄色に染まった頃、父を見送ったので
銀杏の葉が黄色く色づく頃になると、毎年父の事を思い出してしまいます。

 

父が生きていたら、今年米寿でした。
61歳という若さで死んでしまったから、今年が27回忌。 

大好きな父が死ぬ時、もう意識はないはずなのに、

私が父の手を握り、

「にぎりかえしてよ。。お父ちゃん。」

って言ったら、

父の指先がちょっとだけ動いたような気がしました。

 

その時、私は心の中で、父に言ったのです。

お母ちゃんの事は心配せんでもええよ。
ちゃんと、見ていくしな。。って。

きっと父は母のこれからの事を一番心配している。。
と、そう思ったから。

 

子供の頃から、二人を見続けてきた私には、

父が母の事をどれだけ大切に思っているのか。。

わかっていました。

母が何を言っても、どんなことを頼んでも、
いつも、にこやかに母の言う事を聞いていた父。

 

母が、私の学校関係の役員をしていた時、

初めて、母一人で学校主催の土日の1泊旅行に
友達と参加した事がありました。

 

元々家族以外の人と出かける事が好きでない母は、
初めからあまり乗り気ではなかったようなのですが、
友人に誘われて、仕方なく出かけた旅行だったようです。

 

ところが、土曜日の夜10時も過ぎた頃、
旅先の母から父に電話が入りました。

「なんだかしんどくて、もう家に帰りたい。。
 迎えに来てほしい。。」と。

別に熱が出たとか、お腹が痛いとか、そんな身体的な事ではなくて
精神的に家に帰りたい様子。

 

私は、子供ながら、父が向こうに着いたら夜中だし。。
とにかく今日は寝てしまって、
明日の朝一番に迎えに行ったらいいのに。。と思いました。

母の事も心配だったけど、夜中に車で一人走る父の事が
心配だったのです。

 

でも、父は、

「わかった。いますぐに迎えに行く。」と、

その当時同居していた祖母に私と弟の事を頼んで、
出かけていきました。

 

確か旅先は、城崎。

京都から4時間程かけて車で着いたのが夜中の2時頃だったらしく、

そのまま、母を車に乗せて、今度はまた京都に帰ってきたのです。

 

私は、もちろんそのまま家で寝てしまっていましたが、

日曜日の朝、起きてみると、母は家で寝ていました。

父は、往復8時間以上も車で走り続けて、
母を家に連れて帰ったのでした。

父はすごい。。と私はその時思いました。
本当に母の事が好きなんだなって。。

 

 

ねぇ~、お父ちゃん、

私、ちゃんとできてるかな~。。

もっともっと話を聞いてあげたり、
やさしくしないとあかんかな~。。

お父ちゃんとのあの時の約束、守れているかな~。。

 

いっしょに暮らしていると、実の親子でも、
ちょっとした言葉で、気落ちしたりすることもあります。

でも、そんな時はいつも父に言った言葉を思い出している私。

 

私があの世に行って父と会った時、

よう頑張ったなって。。父は言ってくれるかな。。

     

 

  次は、先日行った父27回忌法事です。

 

        不思議な夢

        23回忌法事

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