この本より先に 著者の母親である
ノンフィクション作家 久田恵 著
「サーカス村裏通り」を随分前に読んでおり
そのこともあって こちらの著書にも
興味をもちました
「小学校に入る前のあなたにほんの少し、
子供らしい時間を
プレゼントしてあげたかった」母と
息子の2人で 母は炊事係として
サーカスで1年間住み込みとして暮らした
ノンフィクション
著者が 40年近い歳月を経て
当時の芸人たちを訪ね
話を聞いたことで書かれた本です
全国を巡る興行としては 私は
川越まつりの際
見世物小屋 お化け屋敷は
目にしたことがありますが
サーカスは一度もありません
非日常の世界の向こう側に住む方達は
どんな生活をされ
どんなことを考えていらっしゃったのか
興味はつきません
著者が暮らしていたのは
キグレサーカスで
さだまさしさんの名曲
「道化師のソネット」が
生まれるきっかけとなった一座でした
この歌は知っていますし
映画も はるか昔のことなので
記憶は朧ですが おそらく観ています
ピエロの栗ちゃんという
旅をしながら写真を撮り
高学歴でありながら
サーカスの花形芸人となるも
本番中の事故で20代の若さで
亡くなってしまった栗原徹さんを描いた
草鹿宏 著「翔べイカロスの翼」の
舞台であり
さだまさしさんが主人公を演じた映画の
主題歌が「道化師のソネット」でした
(西城秀樹さん主演でドラマ化もされたと
ネットで知りました)
この本を読み
色々な経歴の方々の様々な
そして かけがえのない人生を
垣間見ることができ感慨深い思いです
また この本は 昭和という時代の
大切な記録にもなっていると思います
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