ひとときの駿感.blog

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プロローグ…安曇野~白馬~塩尻その1

2014-11-16 22:01:23 | 季節の表情
安曇野アートラインを車は走る。
やや雲は広がっているけれど、澄み渡る冷たい微風。
その微風に乗るように空高く旋回を続ける鷲なのか鷹なのか翼を大きく広げる孤独な鳥の姿が目に映る。
山の向こう側に山、そのまた向こうにうっすら山が重なり続いている。
その存在はいつもながら雄大で、まるでこの世で私だけが北アルプスの山々に見守られているかのような、
そんな独特の風景に視線を遣りつつのドライブはなんとも言えず格別に楽しい。



14日の休暇に私は久しぶりに週末を信州で過ごした。
松本にいた頃は、毎週末休日の、いつもの当たり前のようなお決まりの過ごし方ではあったけど、
3年前に東京に戻ってきてからは、特別な休日のやがて自分のためだけのとっておきのツアープランとなっていった。

国道ルート147から148へ大町市を過ぎ、やがて仁科3湖を横切った。
その中でも青木湖の湖畔に一時車を止め、休憩がてら湖の微妙に波打つ動きを眺めていた。
青木湖の深い青色、群青色の湖面の広がりは私の疲れを吸い込むように和ませ、
紅葉が終ったモノクロの山の表面が何か哀しみを誘う。




白馬村に入った瞬間雨が降ってきた。道の駅を右手に過ぎる。
道路はかなり痛んでいて、ところどころ修復工事がなされていた。
林の中のロッジ風家屋の風景が広がるオリンピック通りに入り、八方尾根や白馬岳は山の半分は白い。
たぶん雪が降っているのだろう。まさに雪山の冬支度の様相だ。




2日間という限られた日程で世話しないかもしれないけれど、
遥かな追憶に余念なく、不可逆的な時間の流れに背を向けるように
その流れを忘れてしまうようなゆったりとした時間を過ごせればいいと思う。

やがて

お目当ての食事のお店が見えてきた。
蕎麦を食べよう。

…続く。


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