【訪問日時】7月5日(日)14時頃
川越駅の西口からロータリーへ出てメインの広いバス通りを真っ直ぐ16号線を超えて、市立川越高校の校舎が見えたら寸前の交差点を左折するとすぐ左側にお店がある。到着までさすがに20分ほど歩くと周りは住宅エリアの風景となり、目立たず、隠れ家的な佇まいが印象的だ。
店内は狭く、テーブル席と奥に座敷があった。ほぼ満席で相席をお願いされてしまい致し方なく座敷に通されたが、ほどなくテーブル席のファミリーが終えて出ていくと、すぐさまテーブル席へどうぞと声を掛けられた。
おしながきをしばらく眺めていて、季節の旬の野菜を使った創作蕎麦メニューに惹かれていくが、ここは初来店。まず「十割蕎麦」1000円をお願いした。
テーブルにさりげなく置いてある蕎麦専門雑誌を手に取ると、何やら手作りの付箋が貼りついていてページを捲ってみる。紹介スペースに御主人の写真とこのお店の情報が載っていた。
なるほど"自家栽培"ということは畑作りから蕎麦を栽培し、その実を取り、さらに臼で挽く蕎麦粉まですべて自己流という。つまりここの蕎麦職人の蕎麦への念願叶った想いのままがすべて表現されているはずで、言うなれば、ご主人のこだわり、蕎麦に対する"心意気"を味わうという状況が待っているわけだ。
目の前に出された蕎麦はよく見ると白さの中に薄っすら透明感のある細切りで、適量の盛り付けで長さもそれなりにありそうだ。箸でちょいとひと口摘まんで口の中で噛んだその弾力の柔らかさも最適で蕎麦そのものの甘さは十分に感じられる。
そして大根おろしと薬味。
私は、こんな時はいつも、そばちょこに注ぐつゆを3回に分けた食べ方をしている。
1.つゆのみで蕎麦を食べる。
2,つゆに大根おろしを入れて食べる。
3,つゆに薬味を入れて食べる。
2と3の順番は当然ながらフィニッシュのそば湯を堪能するために重要であり、いつも食後の珈琲を楽しむようにそば湯に時間をかけて楽しんでいる。つまり3の山葵とそば湯の相性が抜群に良いからだと思っているためだ。
まず1杯目は蕎麦につゆをほんの少し浸けて、つるっと口の中へ。蕎麦のこの蕎麦しかないような濃厚な甘味が広がり終いのつゆの少々の辛みが後からこれまた蕎麦の美味さを充分に引き立てる。
2杯目はそばちょこに大根おろしをドサッとすべて入れ、浸けた蕎麦に大根おろしがまとわりつくようにすばやく口の中へ、ズオロっと濁った音が響く。大根おろしの優しい辛みがつゆのアクセントとともに蕎麦の弾力を食感として忠実に伝えていて、当然蕎麦の味も負けてはいない。
3杯目はネギの香り、山葵の香りを楽しみながら、これも蕎麦を微少に浸けて素早く啜る。十割だけに伸びないように、食する方もスピードが必要で、あっけないほどに早く完食してしまった。
最後にそば湯はどろっとした濁りがあってとにかく香り高い好みのそば湯。大満足だ。
松本に暮らしていた頃は地元松本市はもちろん、白馬村や安曇野、南信は飯田まで美味しい蕎麦を巡っていた。そんな蕎麦文化を歴史的に確立させてきた信州にひけをとらない蕎麦の美味さを表現した『鈴や』は名店と言ってもいいのではないだろうか。
信州以外で美味しい蕎麦を堪能できた嬉しさは爽快だ。
川越駅の西口からロータリーへ出てメインの広いバス通りを真っ直ぐ16号線を超えて、市立川越高校の校舎が見えたら寸前の交差点を左折するとすぐ左側にお店がある。到着までさすがに20分ほど歩くと周りは住宅エリアの風景となり、目立たず、隠れ家的な佇まいが印象的だ。
店内は狭く、テーブル席と奥に座敷があった。ほぼ満席で相席をお願いされてしまい致し方なく座敷に通されたが、ほどなくテーブル席のファミリーが終えて出ていくと、すぐさまテーブル席へどうぞと声を掛けられた。
おしながきをしばらく眺めていて、季節の旬の野菜を使った創作蕎麦メニューに惹かれていくが、ここは初来店。まず「十割蕎麦」1000円をお願いした。
テーブルにさりげなく置いてある蕎麦専門雑誌を手に取ると、何やら手作りの付箋が貼りついていてページを捲ってみる。紹介スペースに御主人の写真とこのお店の情報が載っていた。
なるほど"自家栽培"ということは畑作りから蕎麦を栽培し、その実を取り、さらに臼で挽く蕎麦粉まですべて自己流という。つまりここの蕎麦職人の蕎麦への念願叶った想いのままがすべて表現されているはずで、言うなれば、ご主人のこだわり、蕎麦に対する"心意気"を味わうという状況が待っているわけだ。
目の前に出された蕎麦はよく見ると白さの中に薄っすら透明感のある細切りで、適量の盛り付けで長さもそれなりにありそうだ。箸でちょいとひと口摘まんで口の中で噛んだその弾力の柔らかさも最適で蕎麦そのものの甘さは十分に感じられる。
そして大根おろしと薬味。
私は、こんな時はいつも、そばちょこに注ぐつゆを3回に分けた食べ方をしている。
1.つゆのみで蕎麦を食べる。
2,つゆに大根おろしを入れて食べる。
3,つゆに薬味を入れて食べる。
2と3の順番は当然ながらフィニッシュのそば湯を堪能するために重要であり、いつも食後の珈琲を楽しむようにそば湯に時間をかけて楽しんでいる。つまり3の山葵とそば湯の相性が抜群に良いからだと思っているためだ。
まず1杯目は蕎麦につゆをほんの少し浸けて、つるっと口の中へ。蕎麦のこの蕎麦しかないような濃厚な甘味が広がり終いのつゆの少々の辛みが後からこれまた蕎麦の美味さを充分に引き立てる。
2杯目はそばちょこに大根おろしをドサッとすべて入れ、浸けた蕎麦に大根おろしがまとわりつくようにすばやく口の中へ、ズオロっと濁った音が響く。大根おろしの優しい辛みがつゆのアクセントとともに蕎麦の弾力を食感として忠実に伝えていて、当然蕎麦の味も負けてはいない。
3杯目はネギの香り、山葵の香りを楽しみながら、これも蕎麦を微少に浸けて素早く啜る。十割だけに伸びないように、食する方もスピードが必要で、あっけないほどに早く完食してしまった。
最後にそば湯はどろっとした濁りがあってとにかく香り高い好みのそば湯。大満足だ。
松本に暮らしていた頃は地元松本市はもちろん、白馬村や安曇野、南信は飯田まで美味しい蕎麦を巡っていた。そんな蕎麦文化を歴史的に確立させてきた信州にひけをとらない蕎麦の美味さを表現した『鈴や』は名店と言ってもいいのではないだろうか。
信州以外で美味しい蕎麦を堪能できた嬉しさは爽快だ。